« サイバーエージェント藤田社長の本 | Main | 経営と酒と »

2005.04.04

旅にでて後悔したこと!?

「あれ、髪の毛の質が変わってきたな」鏡を見てそう思った。中国からチベットを抜けて、ネパール、インドと4ヶ月近くの旅行から帰ってきた時の話。どちらかというと剛毛に近かった髪の毛が、わずかではあるが細くなってしまっていたのだ。「そういやあまり髪の毛を洗ってなかったからな」と旅での過去を振り返った。その時は将来おこる悲劇も知らず・・・。

北京から内蒙古を経由してシルクロードを西へと向かった。その道中で病気になってしまった。咳がでてとまらない。梅雨のような天気が続く毎日、僕は安ホテルの部屋で寝てばかりいた。10日ほどは風呂にも入らず、食事もほどほどの日々を送った。


その後、体調が復活し、たまたま知り合った韓国人と敦煌を目指した。敦煌は砂漠の街だ。昼間は砂漠にいって疲れていたせいもあり、夜は風呂にも入らずそのまま寝てしまう日々が続いた。汗も乾くので何となく清潔な感じがしていた。そこから、チベット入りの起点となる街までいって、チベットの首都(区都ではない)のラサに入った。


そこで僕は高山病におかされる。ラサは3,800mくらいに位置している。なのに蠅がやたらと飛んでいる。数十匹の蠅にたかられてベットで高山病にうなされる日々。1週間、食べ物ものどを通らず、歩くこともままならずの日々だった。幻覚も見えたし、幻聴も聞こえた。あまりにもしんどくて飛行機に乗って低いところに降りようと思ったが、その体力がなかった。もちろん風呂には入れない。


その後、チベット医学(これはすごい!)の治療の甲斐あって、ネパールへと向かった。バスで2泊3日の旅。なんだか臭いな、と思ったら自分だった。というより、一緒にバスをシェアした日本人にも汚いやつがいたからあまり目立たなかった。ネパールの国境近くの街、タトパニという所で温泉に入った。体の血液が逆流しているのか、と思うほど血行がよくなった。垢がこすってもこすっても出てきた。「ああ生き返った」とじいちゃんみたいな台詞がついつい口から飛び出した。


振り返るにこの期間は1ヶ月で4〜5日くらいしか風呂に入らなかったのではないか。「まっ、そんなこともいい思い出だ」と思っていたのだが、それは数年後しっぺ返しをもらうこととなる。


ここ最近、髪が薄くなった。それは僕も自覚している。見ても、触っても分かる。「会社をやって苦労しているから」といってしまえば格好いいが、そうではないんだ。この風呂に入らなかった期間が影響したんだ、と思うのだ。「髪は若い時からの摂生が大事なんだ」と多少薄くなった髪の毛をとかしながら語る父親の姿が思い出された。冷や酒とおやじの小言はあとで効く、と昔の人はいいことをいったものだ。


久方ぶりに会う友人の視線が頭部に向かう時、集合写真で頭皮が見え隠れしている自分を見つける時、「最近髪の毛が薄くなってなあ」との言葉に誰一人として「ううん、そんなことないよ」と言わないことに気がついた時、僕はこの旅をしていた期間のことを思い出す。さりとて僕はどんなに髪がなくなっても、旅にでたことを後悔しないだろう、とも思う。


バックパッカー各位はぜひともご留意を。数年遅れできますから。


April 4, 2005 |

TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference 旅にでて後悔したこと!?:

Comments

Post a comment