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2005.08.12

1ヶ月の連続休暇がとれる会社

「1年のうち半年はいってきた旅行の事で盛り上がり
 残りの半年は、こんどいく旅行の事で盛り上がる」


ドイツ人の国民性をそう表現した人がいた。


実際、僕が旅していた時は長期旅行者はドイツ人、イスラエル人、日本人が多かったような気がする。(意外なことにアメリカ人は少なかった。これは、アメリカ人と名乗る事の不利益を受けないために国籍を偽ってるため、と聞いたが真意は定かではない)

イスラエル人長期旅行者の多くは徴兵の前後に海外に出る、と聞いた。だので、彼(女)らは自由奔放、豪放磊落だ。「俺らこれから徴兵だしい〜」といっているかのごとく勝手気侭に旅をする(僕は何回も彼らに嫌な思いをさせられた。きっと多くの旅行者もそうだと思うが・・)


日本人の多くは会社を辞めて長期旅行にでてきている。「帰ったらどうしようか」という悲愴感が漂ってたり、「帰国するまでのモラトリアム、執行猶予期間」と思ってたり、「僕らしょせん社会から現実逃避してますから」みたいな開き直りをしている人がいたりする。学生時代に長期旅行をする人は賢い、帰ったら自分が帰るべき社会のルートはまだ残っているのだから。


で、ドイツ人。彼らは会社に勤めながら1ヶ月とか2ヶ月とか長期の休みをとって海外にでてきている。「そんなに長い休みがとれるのはいいなあ〜」とあるドイツ人バックパッカーに話したら、「休みがとれなきゃ旅行にいけないじゃないか!だったらなぜ働いてるんだよ!?」といわれた。確かにそうなんだけど、それが適わない国で生まれたから僕らは会社を辞めて長期旅行に出向かざるを得ないのだ。


中国の奥地で某百貨店に勤めている日本人と知り合った。何でも「会社に勤めているが、1ヶ月の休みをとって旅に出てきている」とのこと。「仕事はあまり好きではないけど、この制度があるからいるようなものなんです」と語った彼は、1都市1週間滞在で社会人になってから30程の都市を訪れたのだという。


会社員としての雇用が保証されて、年に1度の長期休暇がとれるなんてなんて素晴らしいのだろう、と僕は思った。


旅をする生活から足を洗って、当座の金を稼ぐために仕事を探した時、僕はそんな会社がないかを真剣に探した。


「社長がバックパッカーで、旅をするということにすご-く理解があって、休みの前後はめちゃめちゃ働かないといけない。けど、長期の休みがきちんととれるような会社」-そんな会社だったらそこそこの給料でもいいなあ〜と思ったが、そんな会社はみつけられなかった。


で、現在。僕はそんな会社をつくりたい、と考えている。


僕の中では旅は充電ではなくて、放電だ。仕事をしていると気づかないうちにいろんな脂肪がまとわりついている。考えなくてもいいことを考えていたり、物事を素直に見えなくなったりしている。そのままの生活を続けると「心筋梗塞」だとかになる。頭が硬くて、時代の流れについていけない職業人になってしまう。


もちろん、それって自分が戒めてればいいんだけど、なかなか日々の仕事が流れる中で立ち止まって自分を振り返るのは難しい。とりあえず日常と離れて、放電を行うことが効果的だ。(僕の場合はそれが「旅」という手段だが、ひとそれぞれの手段でやればいい)


で、そんな会社になるにあたり、まずは社員の誰もが休んでも会社がとまらないようなシステム化を図るのが大切だ。個人が仕事を抱えるのではなく、会社として仕事をこなしていく体制づくりだ。


僕らのストレスを分析すると「これって俺がいないとダメだな」とか「私がいないと業務が回らない」いう精神状況に起因するものが多い、と僕は思っている。(そんな精神状態が「仕事のやりがい」みたいなものに結びついているのだから仕方ないんだけどね。)


でも僕は思うのだ。「俺がいなかったらダメだ」といっている人の仕事の多くは余人をもって変える事ができる、と。それは僕ら会社の代表の仕事でさえそうだ。


昔から付き合いのあるお客さまなど特異な例はあるが、ほとんどの仕事はきちんと、正しく、仕事の引き継ぎさえすればある程度はこなしていけるだろう。(もちろん、そのパフォーマンスの違いはありますけどね)


きとんと仕事の引き継ぎができて、自分以外にも自分の仕事を行ってもらえる人がいる組織。そんな会社組織であれば、長期の休暇をとって旅にでることも全く可能だ。きっとそんな組織にはキラ星のごとき人材が集まってくる、と思う。


まずはテストケースとして僕が海外にでられるような体制を創る、これが僕の当座の目標、かな。


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追記 昨日は大阪市内に泊まりましたが、とにかくホテルに韓国の人が多いですね。聞くところによると、今では韓国人バックパッカーもかなり多い、とか。ちなみに、世界で一番使えるパスポート(いろんな国にいける)は韓国、だとか聞いたことがあります。真偽はどうかわかりませんけどね。

August 12, 2005 |

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Comments

かもめさん>コメントありがとうございます!私が旅をしていた頃は、百貨店の丸井の社員さんをよく見かけました。長い休みが取れるみたいですね。細かく探していけば、こういう会社ってあるんじゃないですかね!この記事書いて10年、久々に初心の頃を思い出しました(笑)ありがとうございます。今日から国内ですが、出張。こうした環境にいられるのも、「旅と仕事を結びつけたい」という意志があったからかもですね(笑)頑張ってくださいね!

Posted by: 大塚和彦 | Apr 17, 2015 7:59:06 AM

はじめまして!今年社会人になった18歳です。
ヨーロッパの国々が大好きで、社会人になってすごく悲しく思えるのは、休みが少なくてろくに旅ができそうにない、ということです。
ヨーロッパの国々は休みが多いことは知っていました。バカンスなどがあって本当にうらやましい限りです。
日本とヨーロッパの休み、有給についていろいろ調べているとこのブログを見つけました。本当におっしゃる通りだと思います。またきますね!!!

Posted by: かもめ | Apr 11, 2015 5:09:59 PM

ハルさん>コメントありがとうございます!

コメントの背景が分からないのでなんともいえないのですが、「働らく時間が減る=日本人のライフスタイルが変わる」とは思えないんですね。

「じゃあなんで働いているの?」というドイツ人も、休みをとる前後はめちゃくちゃ働くといっていましたしね。

あらためてこの頃自分が書いた記事を読んで思ったのは、オンとオフとのメリハリつける、ということでしょうかね。

Posted by: 大塚和彦 | Jun 4, 2013 7:44:00 AM

もう少し働く時間を短くして欲しいですね。

Posted by: ハル | Jun 3, 2013 2:52:54 PM

みなさん、コメントありがとうございます!僕はいままで有給、という概念がない会社にばかりいました。だから、長期休暇=退社は当然のことでした。はじめて中国にいった時も5日くらいでしたけど、多少のうしろめたさをもってでかけたのを覚えています。けど、聞くところによると今は長い休みがもらえる会社も増えてるみたいですね。(仕事がそれだけないからかしらん??)将来的に正社員であっても、「週に3日働く」だとか「1年に半年働く」という雇用体系ができるのではないと僕は思ってます。 ソコソコはたらいて旅行をして年収200万円、バリバリはたらいてとにかく稼いで年収1,000万円以上。ライフスタイルに応じて働き方が選択できたらいいな、と思います。僕は現在、「ソコバリ」(ソコソコ+バリバリ)的な働き方を模索中、「ソコバリ」派が増えれば日本の閉塞感はふっとぶと思いますよ。

Posted by: 大塚和彦 | Aug 16, 2005 7:26:17 AM

はじめまして。
私も長期休暇がとれる会社にしたいと思っています。
自分が旅行好きというのもありますが、休みにしか得られない体験があって、それが非常に勉強になったりします。
また寄らさせていただきます。

Posted by: 「社長の成功日記」吉田和彦 | Aug 15, 2005 5:01:24 PM

もう20年も前の話ですが元バックパッカーのpriaです。今も昔も日本人の長期の旅は厳しいようですね。昔世話になったホテルの女主人に会いに行きたいのですが、休みや仕事のことだけでなくいろんな現実がありちょっとむずかしい。当時の勢いが欲しいこの頃です。長い休みをとっても、すごいパワーになってかえってくることはわかっているのですが。

Posted by: pria | Aug 12, 2005 5:47:04 PM

もう30年近く前の話ですが、カミさん(インドで暮らすという事が結婚の条件だった。)とインドに半年行く為に勤めていた会計事務所を辞めることになり退職届を出したが、所長に「帰国後、どうするんだ?」と聞かれ「決まっていません。」と答えたら「休職扱いにするから戻って来い!」と有難いお言葉に甘えて、安心してインドに行けました。今の世の中では許されるのかな?良い時代でした。

Posted by: としちゃん | Aug 12, 2005 5:24:13 PM

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