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2006.02.07

誰でも活躍できる場所をつくる

高校卒業程度の読み書きそろばんができて
性格は明るくはなくとも、人を不快にさせるほど暗くなくて
「運はいい」とまでは思ってなくても、「運は悪くない」と思ってて・・・


更にいうなれば、僕と性格が合う。


それが、うちの会社の社員採用にあたっての条件。
あとは、あまり望みません。


採用広告などみるとよく思うんです。


・高い視点から物事を総合的に判断し、的確な戦略がたてられる
・コミュニケーション能力に優れ、部門をマネジメントして成果をあげられる


だとか書いてあると、「俺が一番受からないわ!」と思うんです。だって、これだけのことができたらすぐさま経営者になれますって。で、1期目から黒字決算間違いないじゃないですか。


確かにこういう社員がくればありがたい。事業も大きく伸展するでしょう。けど、僕ら中小企業はそんな宝くじのような僥倖にゆだねてはいけないんです。


それよりも与えられたリソースである既存の人材の組み合わせを考えたり、社員がすぽっとハマる場所を考えたりしないといけないんです。


たいそうな教育云々ではなくて、少なくとも育つことを阻害されない環境をつくらないといけないんです。(僕は教育などは他人がするものではない、と思ってます)


で、更にいうのであれば「高い視点から物事を・・・うんたらかんたら」だとか「コミュニケーション能力に優れ・・・うんたらかんたら」だとかいって鳴り物入りで他社(多くは大企業、でしょうけど)に入社した社員に、数年後の自社の社員が気持ちだけでも負けないようにしないといけないんです。


最近、お取引先の人材募集のお手伝いをする仕事をしていて思いました。


「採用とは社長の考えを打ち出して、それに共感する人に手をあげてもらう作業だ」と。(でも、これはある友人の受け売りだな〜)


面接で僕らはなにげなしにいいます。


「あなたの自己PRをしてください」と。でも「うちの会社PRをしますね」とはほとんどの場合いわない。


僕らは「きちんと働いてくれるだろうか?」だとか「面接通りの人だろうか?」などと採用の時に不安になったりする。


が、応募者はもっと不安に感じている。「きちんとした会社だろうか?」だとか「面接通りの会社だろうか?」と。僕ら以上に不安に思ってたりする。(そうじゃないケースも最近は多い、かしら?)


まだまだ雇う側の力関係が強いためか、この辺はなあなあで終わっている事が多い。応募者は限られた情報、限られた時間の中で会社を選択する。


これからの時代はこうはいかない。


2007年問題と同様に中小企業に人材難時代がくる。優秀な人材の個の力に頼った経営では厳しくなっていく。逆に、平凡をして非凡をなさしめる組織が強くなっていく。それは中小であれ、大企業であれ変わらない。


そんな時代に備えるためにも、会社のトップは仕事の考えや、自分の会社がどういう方向にいくか?を借り物の言葉ではなく、自分の言葉で訴えなくてはならない。でないと、一緒に働いてくれる人も見つからない時代はすぐそこまで来ている。


「どんな方向にいくかなんて分からない」というのではなく、そこを思考省略せずに考えないといけない。方向が不明確であれば「少なくとも今日の段階ではこういう方向を考えている」と打ち出さないといけない。


「できる社員が入ってくるより、ごくごく普通の社員が成長した方が面白いじゃん!」と、僕は思っている。


が、面白いもので世の中にごくごく普通の社員なんてのはいない。誰しも必ず得意なフィールドがある。それを仕事に結びつけられれば、成果などだまってもあがる。


そんなフィールドを見つけるのは会社(及び経営者)の努力が半分、残りの半分は社員自らが仕事を通じていろんな経験をしながら発見していくものだ。


すべてを会社のせいにするのもよくない。すべてを個人の責任にするのもよくない。


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February 7, 2006 |

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Comments

ジェルズさん コメントありがとうございます!人材はその質で活きるのではなく、采配によって活かされるというのには賛成です。質論になると、どこまでいっても人材に満足しませんが、采配論になると自分の努力やがんばりに帰結せざるを得ませんので。リーダーは組織の人材の問題を須らく、采配の責任にするのが自身の成長のためにもよいかと思います。■「繰り返して訓練」は一流の采配には欠かせない重要な要素、とですね。とかく、「分からせたつもり」になったり「何回も同じことをいうしんどさから逃げたくなったり」しますからね。繰り返しの訓練をどれだけ根をつめてやりきれるか、が凡人、普通人をして非凡な成果をなさしめる組織には必要なのでしょう。言葉でいうほど簡単ではないと思いますが、僕らはこんな理想を荒唐無稽だとは思っていても描かないといけないのだと思います。行動原則を明示して「形」をつくり、範となる事で「見本」をつくり、繰り返しの訓練で「命」を吹き込む。僕の好きな本に、「一流の組織は芸術作品だ」みたいなくだりがありますが、まさにその通りですね。

Posted by: 大塚和彦 | Feb 8, 2006, 3:08:04 AM

得意の歴史ネタに振らせてください。
孫子の兵法、の孫武はたくさんの逸話を残していますが
そのひとつに私が大好きなエピソードあり、
それは自分の理想の組織論の核となっています。
呉王より、後宮女人たちを使い、軍隊を作ってみよ、と
意地悪をされたときの話です。
詳細は省かせていただきますが、この逸話の趣旨は
人材はその質で活きるのではなく、その指導者の采配によって
活かされる、というものでした。
孫武はか弱き、とされていた女性たちを見事に軍団に組織するのですが、この小話には
「リーダーは部下の行動原則を明示し、範となり、繰り返して訓練する」
というエッセンスが含まれています。
実際の仕事にはなかなか活かせていませんが、かくありたい
といつも気をつけていることです。

Posted by: エンジェルズ・プロデューサー | Feb 7, 2006, 2:23:58 PM

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