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2006.02.08

六本木ヒルズから拘置所へ

ライブドアの堀江さんに関する報道も一段落ついたようだ。


事件の真相だとか、彼が今後どのようになっていくか、は僕には分からないし、あまり興味はない。


けど、栄華を極めた(?)経営者が一転して拘置所に入った、という事実。その中で彼がどのようなことを考えているのか、は非常に興味がある。


西武やリクルート事件などの被告は僕と世代があまりにも離れ過ぎていて微妙に実感が湧きにくいが、堀江さんは同世代、同時代の社長だからだ。


テレビなどでは「六本木ヒルズから畳3帖の拘置所へ」などとステレオタイプに繰り返している。


でも、彼はそこでの環境にめげているのだろうか?ヒルズでの華やかな暮らしがなつかしい、となげいているだろうか?


僕はそうは思わない。


「会社が倒産したらどうしよう」と考えた事のない社長はおそらく世の中にいないはずだ。


資金繰りにつまっていれば当然だし、成功の途上にあっても時としていいようのない不安に襲われる、それはどうやら会社をやる人間、組織を牽引する人間の宿命らしい。


そんなシュミレーションの中で、社長によっていろんな思考のパターンが生まれる。


ある社長は社員や取引先に迷惑がかかることを恐れる。社員の給料やこれからの就職先などに思いを馳せる。お取引先へのお支払いなどについて思いを巡らす。


またある社長は、いままでと同じ暮らしができないことを恐れる。車や家は大丈夫だろうか?銀座だとか六本木で引き続き飲めるだろうか?生活のレベルは落ちないだろうか?などについて思いを巡らす。


またある社長は自分の将来、を恐れる。仕事や生活はどうしていこうか?家族をどう養っていこうか?などということに思いを巡らす。


そこには社長の人間観や仕事観が大きく反映される。


堀江さんは、僕は少なくとも「今までと同じ暮らしができないことを恐れる」タイプの人間ではないのではないか、と思う。


彼はヒルズ族を象徴するような存在だった。(マスコミがつくりあげたんだけど)コンピュータさえあれば汚いワンルームマンションでも満足できるような種類の人、ではなかろうか。


ブログでは「こんなものを食べた!」といっているが、「麦飯しか食べられなかったらまっそれでいいか」という種類の人、ではなかろうか。


ジェット機を買ったり、次々と買収をしたりしたけど、全てがなくなれば「まあ仕方ないか、次にリベンジすればいいし」と思えるような種類の人、だではなかろうか。


付き合いがない僕がいうのもなんだが、僕にはそうおもえてならない。


この辺の感覚は上の世代の経営者とは一線を画しているように思えてならない。失敗したらそれから考えれてまたやればいいじゃん、と意外にドライなのが若手の経営者ではないか。(もちろん、人によるけどね)


テリー伊藤さんがこの辺のことを言っていたような気がするけど、「六本木ヒルズから拘置所へ」みたいな報道に接するたびに僕は微妙な違和感を感じるのだ。


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追記
今日のブログは堀江さん肯定論、ではないですよ。念のため。


でも事の善悪はともあれ、一代であれだけのことをしでかした人間の自信のようなものは凄いと思います。


「何があっても食べていける」ときっと思ってるんではないでしょうかね。その中では六本木ヒルズに住んでたことなどは小さい、小さいと思ってると思うんですけどどうでしょう??

February 8, 2006 |

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Listed below are links to weblogs that reference 六本木ヒルズから拘置所へ:

» ライブドアショックで思う〜日本人の道徳観念の喪失と復活 from 排球鼠先生の「教育とは愛だ!」
僕の叔父で会社を経営している人がいる。 数年前に不渡りを出して事実上倒産した。 原因は会社の草創期から一緒にやってきた経理部長の横領だそうだ。 数億円やっていたそうで、小さな会社だったから一たまりもなかったのだろう。 しかし、叔父はあきらめず会社を建て直した。 ひとつには社員の生活がかかっているからである。 そしてひとつは本人の意地だったようだ。 それまで拒んでいた大手とのタイアップや 地道な努力で約5年で返済したそうだ。 バブルの頃は高級車のジャガーに乗っ... Read More

Tracked on Feb 8, 2006, 1:25:05 PM

Comments

エンジェルズさん コメントありがとうございます!確かに周りに何人かいらっしゃいますね。ほかに道はない、という思いはきっと強くなるでしょうね。死生観、のようなものも味わえるのでしょうか?塀の中に入っても復活するようなパワーのあるような人でないと大事はなせないのでしょう。

Posted by: 大塚和彦 | Feb 13, 2006, 9:38:42 AM

ふぁるこんさん コメントありがとうございます!クレイフィッシュの松島さんはアジアで復活したんですか!不勉強で知りませんでした。ここ最近は倒産した社長が復活するケースが増えてますね。この流れは素晴らしいと思います。海外では倒産経験のある社長は高く評価されるとか・・・経営に絶対はないのですから少なくとも失敗した人にもっと寛大な社会になるといいですね。実際、お取引先の倒産にあって債権者集会にいった時に思いました。「倒産っていうのは人間でいうところの死ではないのだ」と。あれから数年、今、そのお取り引き先は着々と復活をしているようですし。

Posted by: 大塚和彦 | Feb 13, 2006, 9:38:02 AM

排球鼠さん コメント&トラバありがとうございます!鹿児島で元気にやっているようで何よりです!堀江さんの発言に共感できない部分は僕も同感です。けど、敗者(堀江さんが敗者かどうかは別にして)復活ができる社会なんだ、という手本を示してもらいたい、とは思います。「ヒルズから拘置所、ざまーみろ」って感じの報道があるたびに彼を支持したくなりますね。

Posted by: 大塚和彦 | Feb 13, 2006, 9:37:09 AM

fujioさん コメントありがとうございます!拘置所にいった経営者が幅をきかせる、とうのは面白いですね。ある評論家がいってましたが、一人前の経営者(人間、だったかな?)になるには「病気」「倒産」「投獄」などを経験しないと、とか。僕はしなくていい経験はしないにこしたことはない、と思ってますけどこうした経験をした人は人間的に大きくなることは否定できませんよね。でも拘置所は嫌ですね。

Posted by: 大塚和彦 | Feb 13, 2006, 9:36:09 AM

レアな話ですよね。経営者の獄につながれる率はそんなに高くないかと。しかし、私的には私の周りにはかなり多いです。そして復活率はと言うと、こちらは異常に率が高い!奇跡としか言いようのない方もいます。かなりいい加減ですが分析してみると、元々力ある人が法をたまたま犯すからその復活劇も目立ってしまうのかな、と。どちらにしても社員、家族、取引先などのことを考えたら一旦は経営者失格の烙印は免れないかな。そして投獄はされたけど経営者の素質があるから「社員、家族、業者に迷惑かけた・・・」と頑張るのでしょう。ほかに道はない、てな気持ちになるようです。昔はやった「懲りない面々」です。

Posted by: エンジェルズ・プロデューサー | Feb 9, 2006, 6:34:53 PM

彼は日本では無理かもしれないけど、海外(アジア)で活躍するのではと思っています。
クレイフィッシュの松島さんもアジアで復活を遂げたみたいですしね。(彼は犯罪ではないけど)

Posted by: ふぁるこん | Feb 9, 2006, 6:29:36 AM

僕の叔父で会社を経営している人がいます。
数年前に不渡りを出して事実上倒産しました。
でも、それから5年くらいで会社を立て直しました。
バブルの頃は高級車のジャガーに乗っていましたが、
今はビッツだそうです。
堀江さんの発言とかには共感できない部分が
たくさんありましたが、
またバイタリティのある姿が見られたら
本物だったんだなって思います。

Posted by: 排球鼠 | Feb 8, 2006, 1:01:28 PM

韓国では拘置所に行ったことがある経営者が幅を利かせてるんだそうです。悪いことをして拘置所に行くわけですが、行くことによってはくが出ると言うか、行って帰ってきてから活躍してる人が多いみたいです。本当かどうかは知りませんが・・・。

Posted by: fujio | Feb 8, 2006, 10:16:17 AM

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