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2007.07.20

部下を成長させる、をどうとらえるか

昨日に引き続き、田坂先生の講演会で刺激を受けたこと。


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「成長」という言葉は、自動詞なのです。

自発的に本人が「成長したい」と思わないかぎり、成長することはない。

それは、他動詞ではない。

誰かが、誰かを「成長させる」ことはできないのです。

だから、私は、「成長を支える」という言葉を使うのです。

「成長させる」という言葉を使わないのです。

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僕は会社の目的の一つに、「かかわる人の自己成長を促す」といった趣旨のことを盛り込んでいます。


けど、自己成長を僕がさせられるとは毛頭も思っていません。そんなのは本人の責任ですし、成長への方向性(どのような自己成長をしたいか)というのは人それぞれだからです。


だから、「あいつは俺が育てた」などという居酒屋談議的な話はまったく荒唐無稽だと考えています。こういう言葉を聞くと、部下や後輩を一人前として扱っていない感がするので、原則、話には同調しないです。


僕は、経営者やリーダーができることは、2つだと思っています。


まずは、「成長する組織」という土壌を生むことです。これは経営者やリーダーの「成長したい」という強い思いなしには生まれません。


誰でも知っている大手会社にいる僕の友人がいっていましたが、「どんどんと成長しないと恥ずかしい雰囲気が社内にある」といっていました。強迫観念的に成長を促されるのはどうか、と思いますが、こういった雰囲気は経営者やリーダーが生み出すしかありません。きっと、成長への思いが強い経営者なのでしょう


もう一点は、成長を阻害する要因を省く、ということです。


成長したい、というのは人間のプリミティブな欲求だと思います。それなのに自己成長ができないのだとしたら、何か阻害要因があるのだと思います。


モチベーションのかからない単調な仕事に従事させているからなのか、成長するということを斜にとらえる人の存在なのか、生活の不安や心配事を抱えていて成長どころではないのか・・・


「成長したって経営者に都合のいいように使われるだけでしょ」と思われているのか・・・・「部下や後輩が自分以上に成長したら困るな」という経営者やリーダーの無意識が問題なのか・・・・


そんな要因を見つけて、打ち手を打つことが大事だと思います。


経営者やリーダーができるのはしょせんその程度のことなのです。


けど、「その程度」のことこそが、凄く難しくて経営者やリーダーが一生を賭けるに足るテーマなんでしょうけどね。


追記
「部下を成長させることはできない」と書きましたが、僕には「あの人のお陰で成長できた」という先輩や上司(後輩や部下も、かな)がいます。


その方たちとのことを思い返すと、「成長をさせる」ということはできるのかな、という思いにかられることもあります。


けど、「成長をさせる」と経営者やリーダーが部下や後輩に対して思うのはやっぱりどうもなじめないです。やはり、成長の環境をつくって、成長の阻害要因をはぶくことしかできない、と思うのです。


部下や後輩が「成長させてもらった」としみじみと思うものだと思うのです。


July 20, 2007 |

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