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2007.08.06

恐怖と焦りとお休みと

創業から1年半弱の間、僕は会社で寝泊りをしていました。


それが効率的かどうかはともかく、創業時は理屈抜きに頑張る時期、です。できることならなんでもやらないと、運も仕事も開けていきません。会社をすることに対する覚悟も生まれてきません。


そのうち、社員さんが増えるに従って会社での生活をやめていきました。


今までは会社で作業をしていた土曜日だとか日曜日だとかもきちんと休むようにしていきました。ジムに通ったり、旅行にいったり、飲み会を再開するようになってきました。


すると、ある感覚に気がつきました。


会社にいるだけで心が落ち着くような感覚、です。更にいうならば、休むということに恐れを抱いている感覚です。


当時は、「仕事をどのようにしていくか?」だけで頭がいっぱいでした。それ以外のことは意識の中でシャットアウトしていました。


季節の移ろいを感じることも、遠い世界に思いを馳せることも、体をゆっくりと休める時間をとることも、何だか時間が無駄になっているように感じました。仕事をしていく上で効果的でないもの、効率的でないものに時間をかけたくない、と思っていました。


けど、ある心理学者(だったかな)の方の本を読んでパラダイムの変換が起こりました。


「食事をゆったりとできない人が、きちんと仕事をできるわけない」


そんな一文にです。


当時の僕にとっての食事は、「いかにして早く食べるか?」の対象でした。けど、そんな人にいい仕事ができるわけない、と著者は言い切るのです。これは衝撃でした。


そこから、僕は「休む」だとか「ゆったりする」だとかについて考えたり、本を読んだりしていきました。そこから心理学にいきつき、「休むことに対しての罪悪感のようなものがどこからくるか?」について研究(?)しました。


それまでの僕は、100パーセント自分の意志で仕事をしていると思っていました。けど、自分の心にアクセスすると、どこかに強迫観念的に仕事をしている自分の存在に気がつきました。


これ以上書くと、自分を開示しすぎるのでやめますが・・・。


「会社が倒産したらどうしよう?」「会社を解雇されたらどうしよう」といった恐怖感


「幼少時のコンプレックスを仕事を通じて解消したい」という焦燥感(のようなもの)


これらに急かされるように仕事をしていないか、ということを休みが続くお盆の時期だからこそ僕らは一度かんがえてもいいのでは思います。


僕の今のところの結論は、「休んでると不安だ、落ち着かない。」という人は休むという選択肢を仕事にいれた方がいいと思います。(逆に、「もっともっと休みたい」という人は働いたほうがいい、とも思います 笑)


何かしらの思いや問題がどこかにあるからこそ、不安を感じるのでしょうしね。


それでも自分は大丈夫、というのであれば、そのまま突き進むのがいいと思います。実際、世の中の多くのベンチャー企業家はコンプレックスや焦り、不安をバネにして大きな商売をしていると報道されていますしね。


でも、そんな姿をみてうらやましく思うのなら、という前提ですけど。


追記
と、偉そうにいいましたが、僕はまだ休むのが苦手のようです。


柄にもなくリゾートにいくと、大量の本を持っていきますし、日曜日の夜は月曜日の朝が待ち遠しくて仕方がなかったりします。


どこかに、急き立てられるように仕事をしてきたから会社が立ち上がったんじゃねえか、という自分もいたりします。


けど、きちんと休むときに休む、というのが成熟した職業人だとも思ってます。


以前は「休むということが大事だから頑張って休む」という感じでしたが、ここ最近は「頑張らなくても休める」ようになったのはちょっとした成長かもしれません。

August 6, 2007 |

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