何のために仕事をするのか?
「何のために仕事をするのか?」
というテーマの雑誌記事を読みました。
対象は20代中盤の社会人。「このままの仕事でいいのか?」という悩みが多き層(?)に対してよく目にする企画です。
読んでいて違和感を感じました。
「何のために仕事をするのか?という答えを探す人」を対象に編集者が頭をつかったことが丸見えだったからです。
僕はかつて「自分の力を向上させるためには、仕事をするのが一番だ」という理由から仕事をするものと思っていました。
○仕事をしていれば嫌な人との付き合わざるを得ません。その結果として対人関係力はあがります。
○仕事をしていれば先々のことを考えて、打ち手を打たないといけません。その結果として先を読む力のようなものが身に付きます。
○仕事をしていればお客様や上司が何をいわんとしているかを考えないといけません。その結果として、心の世界に目が向くようになります。
けど、これは誰かしらの受け売りではないか?と思うようになりました。
1993年の春、大学を卒業して入社した会社で受けた新人研修。その時に聞いた話をそのままひきづってるだけじゃないか・・・・と思うようになりました。
果たして、自分の言葉で「何のために仕事をしているのか?」を口にしているのか?と。
そもそも、僕は「○○のため」という言葉が嫌いでした。会社を辞めて旅に出るときに「何のために旅にでるのだ」と言われるのが大嫌いでした。
「何をするにおいても、『○○のため』を目的を求められる日本の社会に違和感を感じた」と言って旅にでました。
そんな僕が「何のために仕事をしているのか?」ということに対して受け売りであれ答えのようなものをもっている事自体、どこかに僕らの社会に操作的なものが存在していることを考えないといけません。
僕は、「○○のため」ってのを追求してばかりいると物事の本質を見誤るような気がしてなりません。
仕事をするのに「何のために?」をことさら考えたりすることが、果たして20代中盤の人にとっていいことなのか、そうでないことなのかを考えるとなんともいえません。
雑誌の特集などででてくる意見などは、しょせん誰かの受け売りであって自分のものではないですからね。
仕事には哲学的な思いを馳せるような側面があるとは思います。
けど、仕事を通じて腹の裂けるような痛みを感じたり、眠れない夜を過ごしたりしないうちから哲学チックになることは、本来すべきことからの現実逃避のような気がしてなりません。
「何のために仕事をするのか?」は雑誌の特集などで簡単に語れるほどのテーマではないはずですし、仮にそうだと思うのであれば仕事に対しての冒涜とさえ思います。
追記
懸案事項が自分の中でカタがついたので、今日からブログを再開しようと思います!
May 13, 2008 in プチ経営の哲学 | Permalink
TrackBack
TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/41436/41189691
Listed below are links to weblogs that reference 何のために仕事をするのか?:
有限会社ヴィジョナリー・カンパニー 大塚和彦



Comments
和尚さん> コメントありがとうございます!仕事をしていない時より仕事をしている時の方が楽しい、は同感です。
昔、長い旅をしていた時に最初の数ヶ月は楽しい事ばかりなんですね。見る事、聞く事、知り合う人•••全てが刺激的、なんです。
けど、僕の場合はある程度になると飽きてくるんです。無性に仕事がしたい、ってなるんです。
仕事の目的だとか使命だとかいうけど、僕は案外と人間が持つDNAのようなものの中に「仕事を無目的に楽しめる」っていうプログラミングがなされているのかな、と思います。
Posted by: 大塚和彦 | Jul 14, 2008 8:48:04 AM
う〜ん
仕事をして無い時より
してる時の方が楽しいんです。同じ事を考えている仲間がいて…
仕事以外で他人とムキなって話し合う事も余り無いですし。
仕事をしていると色々楽しみが付いて来るから、ついつい仕事しちゃうんですよ。御飯も食べられるし。
なんかバカっぽい答ですね〜。
Posted by: 和尚 | Jun 26, 2008 1:00:53 AM
skahigeさん> コメントありがとうございます!「逃げ」と「目的」は確かに言葉は違いますよね。けど、「現状から逃げ出す」ってのが自分の「目的」に一番理想的な選択肢って局面はないでしょうかね??
僕は「逃げ」に関しては肯定的なんです。
旅に出たり、会社を辞めて「逃げ」なんていわれようと「現実」はどこにいっても付いてきますからね(笑)
僕は「人生に逃げはいけない」みたいな窮屈な感じが、僕らの可能性を閉じ込めているような気がしてなりません。
>職業は「人生」
それは素晴らしいですね!僕は職業=人生とは言い切れません。身近な人が急病になるのと、大事なアポイントが重なるのと、どっちを選びます?
僕は間違いなく前者を選びます。
そういう意味では僕にとっての仕事はいつまでたっても、「手段」かもしれませんね。
そう、仕事=人生と言い切れない理由のひとつに、僕の師匠筋にあたる人が「仕事が人生なんていえない」と口にしていることもあるかもしれないです。
彼は僕なんか足下にも及ばないような仕事をしていて、仕事=人生だなんていったら仕事に失礼だ、っていうんですね。そんな人にかなり影響を受けているかもしれません。
支離滅裂、かもしれませんが、コメントを読んで感じた事です!
Posted by: 大塚和彦 | May 19, 2008 10:04:45 AM
「逃げ」と「目的」は違います。
現状から逃げ出したいだけ・・・なのに、
そこを勘違いしている人は結構いますね。
僕にとって職業は「人生」であり、
サラリーマンや経営者といった「手段」ではないですね~。
Posted by: skahige | May 14, 2008 4:41:59 PM