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2008.06.20

起業家に経理の知識は必要、か?

「会社を創業したいが、経理の知識はどの程度必要と思うか?」


という質問をいただきました。


これに対する僕の回答は、「簿記や決算書の読み方など、知っているに越したことはないが、創業時はそんな時間があれば売上に結びつくことに時間を使った方がいい」です。

僕は簿記の2級を持っています。けど、ほとんど忘れてます。


けど、会社の経営を行っていく上で、さほど不自由を感じたことはありません。(実際は、不自由さに気がついていないだけかもしれませんが)


そうはいっても会社の数字には無関心ではありません。


むしろ、会社の数字をたびたび頭にいれています。それは決算書、といった税金を支払うための資料などではなく「日々の会社の実態をリアルに表す指標」としての数字です。


管理している項目は以下です。


1)月度の受注粗利額
粗利ベースでいくら稼いでいるかを日々計算しています。その数字を従業員数で割り、一人当たりの労働生産性(一人あたりが稼いでいる粗利益額)をつかみます。


2)月末の現預金の金額
今月末の時点で、流動性がある資金が会社にいくらあるのかを計算します。理想は3ヶ月先くらいまでの予想をたてることなのでしょうが、そこまではまだいってません。


3)支払い請求書の金額
全ての請求書に目を通します。「いきなり増えている」「どんどんと減っている」などの兆候がないかを体で感じます。電話料金、宅急便の料金、事務用品の購入額なども全てです。


4)融資残高及び自宅にある資産の金額
銀行、信用金庫からの融資残高をつかみます。更には、自分がいただいている給料の中から「会社に何かあった時に貯めておく資金」として手つかずのお金の総額をつかんでおきます。ここを貯めておかないと中小企業の内部留保などなかなかできやしません。


5)月々の事務所運営コスト
人件費、事務所家賃、通信費、保険料•••売上がなくても最低限度かかる金額をつかみます。その上で、2)で計算した月末の現預金の金額で割ります。すると、最悪売上が無くなっても会社が何か月食べていけるのかが分かります。この指標をつかんでおきます。


会社の経理に関しては、経営者の性格がとても出やすい部分だと思います。


印鑑から通帳から全て経理担当者にお任せの経営者がいると思えば、何から何まで自分でやらないと気がすまない経営者がいます。


僕は、原則的に印鑑以外の管理はやってもらいますが、上記数字のチェックだけはどんなに会社の規模がでかくなっても自分でつかんでいようと思ってます。


会社がおかれている現状、会社をとりまいている兆候


そんなものをつかむには決算書だとかを見るよりも、こうしたリアルな数字じゃないか、と思っています。


経理の専門知識を持つ勉強をするよりも、会社経営者はこうした部分に対してこだわる姿勢の方が大事だと思うのです。


追記
最近、日経ベンチャーでとりあげられた某優良企業の社長が行っていた数字の管理方法が自分と似ていたのにとても自信をつけられました。


偉そうに書きましたが、まったく僕のオリジナルのノウハウではありませんのであしからず。

June 20, 2008 |

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