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2008.08.04

戦略的、の落とし穴

よく、ビジネスは戦争にたとえられる。


「企業の戦略」なんていうときの「戦略」なんて言葉だとか、「勝つための組織」なんていうときの「勝つために」なんて言葉だとかはその現れだ。


でも、よーく考えてみるとビジネスは戦争にたとえるようなものだろうか、と思う。

もともと、人間の社会に「商売」ってものがスタートした頃は「相手に勝つ」だとか「ライバルに負けない」なんて意識はなかったはず。


お客さんのためにどうするか、って視点がまず先にあったのかな、と。


年月の経過とともに「戦争の概念」が商売の現場に入ってきたのはじっくりと研究してみたいテーマだが、僕なりにいくつかの要因を考えると


●もともと、経営者には「勝ち負け」思考のタイプが多い
 →だから、戦争論のようなものが無理なく頭に入るのでしょうね


●組織をまとめるためには敵をつくるのがてっとり早い
 →「あの会社に負けるな」ってやると組織の目標のようなものが決めやすいですからね


●昔の大きな商売が戦争にからむものだった
 →「戦争で財を成した」という昔話があるように、戦争と商売とはきっても切れない関係だったのか  もしれないですね


僕は、ビジネスを戦争にたとえるような考え方は嫌いです。


更にいうと、「隙をつく」だとか「防諜活動を行う」だとか「多数派工作をする」だとかいった、戦争小説で見聞きするようなことにエネルギーを使うのは嫌いです。


なるべく、「これはお客さんのためになるか?」だとか「関わる人にとってプラスになるか?」って視点でシンプルに考えたいと思います。


昔の人はいいことをいいました。


策士、策におぼれる、と。


先が見えない時代、そろそろビジネスを戦争にたとえるような一時代前のスタイルは全ての職業人が卒業してもいいのではないでしょうかね。


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August 4, 2008 |

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Comments

やまかわさん> コメントありがとうございます!

「孫子の兵法〜」や「戦国武将に学ぶ〜」は確かにそうですね。経営者がなぞらえている部分も大きいでしょうし,雑誌編集者の怠慢でもあるでしょうし。

それらのことを「歴史」というくくりで読むのならいいと思います。

歴史は数多くの人が織りなすドラマですからね。今の時代に活かせることはいっぱいあるでしょうし。

けど、「戦略」みたいなくくりで読むのはどうか、と思います。(個人的にはですけどね)ビジネスの原則は、孫子だとか戦国武将の頃とは違って「お客さんのためになるかどうか」がベースにあると思います。本来、そこには「戦略」なんてのはないはずなんですよね。

けど、お客さんを驚かせる、という意味での「戦略」はありますよね。次から次へと新しい商品で僕らを驚かせる会社は、それはそれで「戦略的」だと思います。

相手に勝つための「戦略」と、お客さんを驚かせる「戦略」と。同じ「戦略」ですけど、大きな違いがあると僕は考えてます。

相手に勝つための「戦略」にとらわれている会社が、お客さんにとって「戦略的」になれるかどうかは微妙ですね。

こと中小企業の場合は、どちらも手が回るまでの余裕はないと思います。

どっちをとるのが経営者の判断として的確なのかは人それぞれでしょうけどね。

Posted by: 大塚和彦 | Aug 8, 2008, 11:44:16 AM

ご無沙汰しております。

たしかに、ビジネス系の雑誌には「孫子の兵法に学ぶ~」

とか、「戦国武将に学ぶリーダー論」みたいな記事が多いですよね(笑)


経営者自身が、ビジネスの世界で生きていく姿を戦国武将とかになぞらえてるんですかね?

自己陶酔のような気がしますけど・・

Posted by: やまかわ | Aug 4, 2008, 12:41:33 PM

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