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2008.10.31

【バンコク】辰吉選手の試合をみました

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タイのバンコクを訪れていたタイミングで、ボクシングの辰吉選手がラジャダムナンスタジアム(ムエタイの聖地)で試合を行うことを知りました。


僕が格闘技をやっていた頃に世界チャンピオンになった(確か1991年?)わけですから、ボクサーとしてはものすごいキャリアです。

大学時代までは月に1回は格闘技の興行にいかないと精神のバランスがとれなかった(?)のですが、最近はめっきりと行かなくなりました。


理由は明らかです。


今でも格闘技は好きですが、「この選手はすげえ」といってすべてを投げうって(?)感情移入できる選手が少なくなったからです。


僕にとっての辰吉選手はそんな格闘家の一人でした。


「この人はすげえ」と他人に対して思える能力を僕は一種の能力だと考えています。自分の「すげえ」の先には自分の将来の萌芽があると思います。


昔の僕はアントニオ猪木さんや空手の大山倍達先生といった格闘家に「すげえ」と思いました。著書をむさぼるように読み、時給480円のバイトでためたお金で1本7,000円くらいしたビデオを買いまくりました。


大学に行くようになり沢木耕太郎さんや本多勝一さんとかいったルポ系の文章を書くライターさん(と呼んでいいのかしら?)を「すげえ」と思うようになりました。で、新聞記者を目指したり、旅にでたりしました。


働くようになって、「伝説の営業マン」だとか「住宅をバンバン売る人」みたいな人たちを「すげえ」と思うようになりました。ちょうど営業の仕事をはじめたころですね。


で、次第に松下幸之助さんや稲盛和夫さんといった経営者のことを知るようになり、「すげえ」と思うようになりました。


結果的にいうと、一番近い「すげえ」が今の仕事につながっている訳ですね。


もし僕が格闘家に対してずーっと「すげえ」を思っていたら、その道に進んだかもしれません。けど、どこかのタイミングで「すげえ」が変わったのが結果的に思うと自分の転機でした。


僕は人間にとっての「すげえ」は、自分の中に内在されていると考えています。


おぎゃあと生まれてきた時から「この子は○○のことに対して『すげえ』と思う子だ」というようにプログラミング(?)されていると思ってます。


で、本に出会ったり、話を聞いたりして自分の中に内在されている本質が表面に現れるのかな、と。


僕は辰吉選手の試合を見て「すげえ」と思いました。40歳近くなってプロボクシングの世界で試合を行うということはものすごいことだ、くらいのことは知識としても体験としても知っています。


けど、その昔に僕が辰吉選手を「すげえ」と思って見ていた頃の「すげえ」とは明らかに違うな、との思いがありました。


それが自分の成長なのか、純粋な心をなくしてしまっただけなのかはよくわかりませんけどね。人間は「今、この時点でのすげえ」に素直になって生きるのがいい、とだけは思います。

追記
日本からも数多くの人が観戦に見えてました。バンコクまでいって試合を見たい、と思う格闘家がいるのは素晴らしいですね。

October 31, 2008 |

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