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2008.11.25

「私は貝になりたい」を見ました

話題の「私は貝になりたい」を見に行きました。


その昔、フランキー堺さんが主人公だったモノクロバージョンを見て「なんてすげえドラマだ」と思ったのでかなり期待してたんですが、ちょっと残念でした。


当代一流の俳優さんや女優さんが出てくるのですが、その個性やキャラが強すぎてしまうんですね。邦画にはありがちなことですけど。

けど、戦争に翻弄された人間の人生のはかなさ、みたいなものを感じることはできるかもしれないですね。中居君の演技、僕はよかったと思います。すごい才能ですね。


僕は映像をつくる立場の人間ではないので映画の感想はこのくらいに。


戦争に翻弄された人間の魂の叫び、を聞きたいのであれば『世紀の遺書』って本が絶対におすすめ。


戦争犯罪で処刑をされた方の遺書がまとめられている本ですが、この本はすごいです。自分が悩んでいることだとかが「小さなこと」と氷解してしまうような迫力で迫ってきます。


家に帰ってきて眠い中、この本をものすごくひさかたぶりに開いただけでも「私は貝になりたい」を見た価値はあったのか、と。


追記
家に帰ってきたらテレビで映画の宣伝をしていました。映画の内容とは裏腹なバラエティー番組だったのでそのギャップを感じました。


今の時代の映画は番組宣伝の露出を含めたイメージづくりをしないと、と思いましたね。


ちなみにこの映画、坊主頭だと1,000円で見ることができます。夜の遅い時間だったためか、映画館には僕くらいしか該当者はいませんでしたが。

November 25, 2008 | | Comments (0) | TrackBack (0)

2008.11.18

不安だとか焦りだとか、に毒されないために

「借りられるうちに銀行からお金を借りておこうと思うんです。」


その昔、僕は尊敬するコンサルタントに相談しました。


会社は順調だったのですが、「金融機関が貸し渋りをはじめた」なんて報道があった頃です。借りられるうちに借りておくのがリスクヘッジだと思いました。

僕の問いかけに先生は、「えっ、でも現金は足りてるじゃん。なんで??」といわれました。


僕は、「いや、将来的に売り上げが下がってからじゃ遅いかな・・・と思って」と返しました。


「えっ、それが理由だったら売上が下がらないようにって打ち手をうつのが経営じゃないの」といわれました。


なるほど確かに・・・。


今思うと、当時の僕を突き動かしてたのは、「いいようのない不安」でした。


「売上が下がったらどうしよう」と考えるあまり、不安に突き動かされて「売上がさがった時のために銀行からお金を借りておく」という本末転倒な打ち手を取ろうとしていました。


けど、今は思います。


「不安に裏打ちされた行動はなかなかうまくいかない」と。特に、経営者やリーダーなど組織に影響力のある人がこうした行動を起こす場合はなおさらです。不安は伝播する性質を持っているからです。


僕らは様々な不安を抱えます。「売上がさがったらどうしよう」だとか「お金が回らなくなったらどうしようか」だとか。


けど、その不安が動機となってすぐさま何かしらの行動をするのはどうなのか、と僕は思います。


行動の根底に「不安」があるのであればそれは場当たり的な打ち手になったりしてしまいますし。「不安」の怖いところは、そうした自分を客観視できないことにあります。


不安を感じたらまずはその不安をきちんと感じ切る姿勢が必要か、と。


あとは、「スピード幻想」から離れることです


IT系ベンチャーが隆盛を極めた時、僕らは「経営にはスピードが大事」と刷り込まれました。けど、多くの場合それは「株主に配当をしないとまずい」だとか「早く大きな会社にしていかないとバスに乗り遅れる」とかいう「不安」がベースになっていたように思います。


今の時代の本質は、機会損失が少ない時代です。ちょっとくらい経営のスピードが遅れても大丈夫な時代です。(自分が漠然と思っていたことですがこの間、冒頭のコンサルタントの先生の話を聞いて確証しました)


スピードを早めていくよりも、不安と向き合ってじっくりと構えることの方が絶対に重要です。


といっても、僕のネタ帳(日記のようなものですね)に書いてある「これからやりたいことリスト」の未消化の項目を見るたびに、「早くせんとな」と焦る自分がいるんですけどね。


けど、「自分が『やりたい』と思っていることは、不安や焦りがベースにある行動か否か」をちょっとは客観視できるようになったのは、経営をやってきた賜物か、と。


こればかりはどう考えたって本や研修なんかでは学べないでしょうね。

November 18, 2008 | | Comments (0) | TrackBack (0)

2008.11.14

採用広告をご覧になられた方へ

僕は20代の頃にある会社の採用面接を受けました。


1次面接が通って、2次面接もクリアーし、役員の最終面接に臨みました。


面接はスムーズに進み、「いい感じだな‥‥」と思っていた矢先、「当社以外に受けられている会社はありますか?」と聞かれました。

私は、「同業の他社さんも受けています」と言いました。


その時、担当役員の顔色が変わったのが分かりました。


「当社とその会社とどちらが第一希望なんですか?」といわれたので「正直、迷ってます」といったようなことを答えました。当時の私の偽らざる気持ちだったのです。


次の瞬間、「わかりました。面接はここまでです」と一方的に面接は終わりました。結果は不合格。状況から考えると、あの不用意な(?)発言がいけなかったのかもしれません。


その後、面接の技法などが書いた本を読んだ時に「御社第一希望です、と伝えるのは面接のマナー」みたいなことが書いてありました。当時の私は、マナー違反だったわけですね。


けど、そんなマナーなら守らない方が人間としてよくないですか?と僕は思います。


転職なんて迷うことだらけでしょう。


「どんな職種にするか?」「どんな会社がいいか?」「面白そうな仕事だが経済的に厳しい、という仕事をどう考えるか?」「会社はよさそうだが、経営者がちょっと微妙だな」とか‥‥。


そんな応募者の迷いに蓋をさせるような採用は、はっきりいってよくない採用です。


僕はそんな経験から、「面接では力を発揮できないのだろうな‥‥」という人が持っている人として、職業人としての良さをどれだけとらえられるか、を大事に面接活動をするようにしています。


思っていることはきちっということ。気になっていることはきちっと聞くこと。言葉が下手でもあまり気にしないこと。


すくなくとも、そんなことで合格不合格になることは絶対にありません。


お互いの素を出したうえで、皆さんと会社との人生がシンクロできるといいですね。


November 14, 2008 | | Comments (4) | TrackBack (0)

2008.11.04

映画「イキガミ」をみました

自分の人生があと24時間だったら自分はどうするか?


連休中に見た映画「イキガミ」はそんなことを考えさせられた。この映画は秀逸、だ。


オフイシャルサイト


何せ映画館にいくと条件反射的に寝てしまう(それが面白い映画であっても。。。)僕が、オールナイトの時間にもかかわらず一睡もせずに見てしまったのだから‥‥。


多くの場合、僕らは「死にたくない」ということを前提に生きています。そして、「死=恐怖」というように思っています。だから、イキガミのような映画が成り立つのでしょうし、心動かされるのでしょう。


けど、生命が亡くなるってのはいつからか怖いこと、になったんでしょうね。古代の人がイキガミのようなものをもらった時にどんな反応をするのかな、と思いました。


とまれ、生命の有限さと現代人が越えられない死の恐怖、をイキガミのような形で一本の映画が表現できるのですから、人間の能力ってすごいですね。

November 4, 2008 | | Comments (0) | TrackBack (0)