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2008.12.05

企業の戦略、について考える

戦略の本質とは、何をやらないかという選択である

Poter

(『競争戦略論Ⅰ』マイケル・E・ポーター ダイヤモンド社より)


戦略論の第一人者、ポーター博士の本を読み返した。


巷にあふれている「企業の戦略」だとかいうたぐいの本を数十冊読むよりも、この本を一冊読む方が何倍もの価値がある本で、僕はたびたびこの本を読んでいる。

経営者である知人は「しょせん学者の書いた論文でしょ」とこの本を読まずに一蹴したが、学者の分析力や現実把握力の凄さを感じる一冊だ。


企業戦略の一側面は「さまざまな打ち手を打っていくことが大事だ」ということにあると僕は考えている。


けど、その根底には「現預金や人材の現状を把握し、何をやらないかを選択していく」姿勢がないといけない、とも考えている。


とかく経営者はあらゆる打ち手を打ちたくなる生き物だ。


販売不振の商品があれば営業をかけたくなるし、在庫が増えて入れば安値で販売してでも在庫処分を考えたくなる。売上が下がったといえば広告を増やしたくなるし、競合会社が新しい取り組みをしたら自分の会社でも真似したくなる・・・


「打ち手を考えられる能力」は経営者にとってとても大事な力だ。けど、同様に「打ち手を考えながらも我慢する能力」も必要でないか、と僕は考えている。


優秀な経営者であればあるほど打ち手の量は多い。


けど、実際に仕事を行っていく現場が消化不良になってしまうような「打ち手」を打つことだけは避けたい。そこはじっと我慢、だ。


うちの会社には現在、「売れると思ってつくったが売れない商品」がいくつかある。


本来であれば「今すぐになんとかしたい」のだが、ポーター博士の言葉をかみしめて(?)今はもっと大事なことに人とお金を集中させていくつもり。


あれもこれもと手を広げて本業がおろそかになった例はいくらでもある。売れない商品に力をかけすぎて、売れる商品が売れなくなっていったなんて例もいくらでもある。


常に本質の部分で「今の会社の現状を把握して、打てる範囲での打ち手を確実に打っていくこと」が大事なのか、と。


いうのは簡単なことなんですけどね。

December 5, 2008 |

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Comments

やまかわさん> コメントありがとうございます!

恐怖心の怖いところは盲目とか、視野狭窄になってしまうことであって、恐怖心そのものは悪くないと思います。

自分の行動のどこかに恐怖心が存在している、と気付くことによって盲目や視野狭窄は防げるかな、と。

恐怖はみつめることによって、どんどんと存在自体も変化していくように思います。大変に抽象的ですけど、経営をするということはそんなことを知るための勉強の場なのかもしれませんね。

ときに、仕事の件はよろしく!

来年はそちら方面(?)に経営資源をかけようかな、と。

Posted by: 大塚和彦 | Dec 12, 2008, 6:47:50 AM

先日はありがとうございました!

僕は経営?という面ではイケイケドンドンでやってるんですけど、余計な事をしてずいぶん失敗もしました。

理由を考えてみると僕の場合は恐怖心を紛らわすためなのかな~って思います。

仕事が減るのが恐い、売り上げが下がるのが恐いという気持ちから色んな事に手を出しちゃうんですよね。
確かに我慢は必要ですね。

学生時代から林先輩や大塚先輩の仕事する姿を見て、カッコイイな~って思ってました。

そのな先輩達と仕事で関われるようになって光栄に思います。
これからよろしくお願いします!

Posted by: やまかわ | Dec 5, 2008, 11:36:26 PM

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