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2009.01.16

二者択一に直面しないために

前回、二者択一に至らないことの重要さを書きました。


これを「景気悪化に伴う売り上げ減」というケースを元に考えてみます。


仮に、景気の悪化に伴い業績が下がるとします。僕なら自分の給料を下げます。会社の業績はほぼ100%が代表者の責任によるものですからね。

それは、懲罰(?)というよりも、「会社にある現預金を少しでも残す」という判断からです。緊急時には自分で自分を懲罰していてもしょうがないですからね。


それでもどうしようもなくなったら、自分の個人資産を会社につぎ込みます。僕の給料は生活費と一部の貯金を除いてはすべてこういった事態に対応するためのお金として考えていますので当然のことですね。


どうしようもなくなったら、という判断は僕の場合、「会社にある資金÷1か月の必要経費(給料や事務所賃貸料などの固定費)」の数値がある一定程度の値にまでいってしまったら、と考えています。要は「会社の売上が全くゼロになったと仮定した時に何か月運営できるか?」という数字です。


この辺の基礎データは毎週、毎週チェックしています。


で、それでもどうしようもなくなってきたら、「販売」と「営業」を全社体制で取り組みます。この段階までくると業績の悪化で仕事の量も少なくなっているでしょうからね。で、営業担当者以外の人にも「販売」や「営業」のサポートをするなり、現場に出てもらうなりしてもらいます。


かつて松下電器さんが1929年の恐慌を、全社員(だったかな?)で在庫を販売して苦境を乗り切った、という話がとても参考になります。


それでもどうしようもなくなってきたら、社員さんの給料をカットするしかないでしょうね。話題になっているワークシェアを行うかどうかは微妙ですけど、フォルクスワーゲンさんが労働時間と給料をそれぞれ2割カット、全社員の雇用を守った、という話はとても参考になります。


それでもどうしようもなくなってきたら・・・・ここまでくるとそろそろ「倒産」か「雇用死守」かの二者択一に近くなってくるでしょうね。だいぶ後がないような気がしてきますね。


けど、考えてみればここまでに至るまで僕らにはいろんなオプション、選択肢があるはずなんです。時間的だって稼げるし、その中で景気や業界の風向きなんて一気に変わることもあるわけです。


「金融機関からお金を借りる」「お取引先に売掛金の入金サイクルを早めていただく」なんて経営の基本のような打ち手だってあるわけです。


そんなオプションをシュミレーション&実行することなく、世の中の動きに惑わされて「うちも雇用調整を」という視点は僕にはありません。


今、日本が総不安化しています。この時代に中小企業の経営者ができることは「とりあえず雇用はまかせとき」という言葉を周囲にかけることが一番なのではないか、と僕は思います。


10人ほどの中小企業(零細企業?)といっても拡大解釈すれば30~40人の人生を背負っています。少なくとも、そういう立場としてのオブリージュ(義務)の果たし方は人それぞれでしょうが、あってしかるべきだと僕は思っています。


追記
昨日、一昨日と山中湖に研修に行ってきました。年のはじめに毎年行ってるもので、今年で5年目くらいになります。


Fujisan


新しい知識を習得する目的ではなく、ただひたすら現実を認識する作業を行います。


現実を認識する、というのは時にすごい気づきがあったりします。そんな気づきが一つでも増えると僕らの経営は安定してくるのだな、と思います。ただ、その気づきが「現実」なのか「妄想」なのかを自分が認識していることが重要だと思いました。


よく分からない話ですいませんが・・。

January 16, 2009 |

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» パサート(PASSAT) セダン from パサートで行こう!
日本市場でのフォルクスワーゲンのフラッグシップとして、存在感のある高級サルーンとも言うべき車種がパサート(PASSAT) セダンです。ビッグサルーンと形容しても良い堂々たる車格を持ち、登場から6代目に当たる現行型のパサートは、ヨーロッパでのこのクラスの市場を席捲するベストセラーになっています。日本でも、その人気は言うまでもありませんね。登場当初からの成り立ちでアウディとの共通部品を多用していた先代までとは異なり、自社開発であ... Read More

Tracked on Jan 17, 2009, 6:42:59 PM

Comments

アミーゴさん> コメントありがとうございます!いろいろと打ち手が向こうからやってくるというのはいい流れですよね。

僕の仕事のほとんどは「こんなことできない?」ってことが起点となってスタートしています。初めの段階では仕事になるかどうかもわからない案件がほとんどですね。

相談されたり、案件を持ちかけられたりした時に自分ができる範囲の中で協力するうちに運や仕事は開けていくんではないでしょうかね。無責任なことはいえませんが、自分はそうやってなんとかやってきたつもりですし、今後もそうしていくつもりです。

ビジネスマインドについての言及もありがとうございます。

このブログでは、若造がえらそうなことを書いていますが、「ビジネスマインドがあるから書く」のではなく「書いているうちにビジネスマインドが発見されたり醸成されたりしていく」というのが近いかもしれませんね。

「為にな」るといっていただくのはとてもありがたいですが、どこかに「彼の書いていることは本当なのか?何かを操作しようとしていないだろうか?自分の方が優れていないか?」との思いで読んでいただけるといいかと思います。

そんな立ち位置で学ぶべきものから学ぶ、それこそが経営者のビジネスマインドのあり方だと思いますしね!今後もよろしくお願いいたします。

Posted by: 大塚和彦 | Jan 20, 2009, 4:50:21 AM

浄水器横のFAXから始められたエピソードから読ませていただいておりますが、今の私がそれに近い状態で(もっとも、今36歳ですが・・。)大変勉強になります。二者択一の件、松下の減産を余儀なくされた際の判断の件など、タイムリーに私も全く同じことを考えていました。私は住宅系で10年、コンサル系で3年の経験があり、何となく大塚さんの経歴などをみて親しみを感じ、勝手にリスペクトさせて頂いております。

今年サービス業で個人として独立して2年目を迎えますが、勢いと使命感のみで独立した経緯があり、厳しい毎日を送っていますが、昨年末に外国企業の日本法人立ち上げの話が舞い込んできて、そちらで自己実現を目指すとか、知人の戦略コンサルが独立してそれに参画するとか、面白い話がいろいろあり、幸いにもいろいろな選択肢がある状態です。

個人事業主という立場ですから、今は全ての責任において意思決定していますが、会社組織を作っていく上での大塚さんのビジネスマインドは私にとってとても感慨深いです。へたなビジネス書やMBAなんかより、よっぽど為になります。(勿論、体系的な学問から得ることも多いのですが)

今年もネタ帳、このペースで宜しくお願いします。(笑)

近い将来、大塚さんのお世話になれるよう、気合を入れて進めていけたらいいなあ、なんて考えています。

Posted by: アミーゴ | Jan 17, 2009, 2:21:27 PM

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