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2009.01.18

お金が回らない、なんて時代に「お金」を考える

23歳で金沢に転勤になりました。


会社のすぐ近くに市場があって、地元の方や観光客でにぎわっていました。横断歩道を挟んだ向こう側には当時一世を風靡していた量販店。


「市場と量販店」-僕はなぜかその光景が奇異に映りました。


「そのうち日本全国がどこにいっても同じような光景になっていくんではないか?」-だとしたらなんて味気ないんだろな、と思いました。


次第にその思いは現実化してきました。消費者金融、居酒屋のチェーン店、コンビニエンスストアにコーヒーショップ・・・・日本のどこにいっても駅前が似てくる現象がどんどんとでてきました。


僕が学生時代を過ごした渋谷。注文をしてみるまでどんな料理がでてくるか分からない居酒屋やマスターが個性的な喫茶店があったビルのテナントが、時代の趨勢とともに消費者金融やチェーン店の居酒屋になっていきました。


それぞれの事業活動ですから何をいうつもりもありません。が、僕は多様なお店があることがその国のもつ柔軟性や個性だと考えてました。


「どこもかしこも画一化された街になっていったら、日本を訪れた外国人にかっこわるい」-旅に行くようになってそんなことを思うようになっていきました。


そんなことですから、今でもなるべく個人商店で商品を買うようにしています。電球は電気屋さんから、文房具は文房具屋さんからですね。飲みに行く時も自分にお店の選択肢があるのなら個人商店のようなところになるべくいきます。


「お金を使う時はお金が回っていく姿をイメージしながらつかう」


とある人にいわれたことがあります。「自分が使うお金が個性的な街や商店街をつくっていく原資になっていく」そう考えただけで消費は投資、という意味合いを含んできます。


「お金が回らない」なんていわれている時代はそういうお金に対する考え方が大事なのかな、と。


当社は一時期、中国や韓国の印刷会社に仕事を発注していました。コストがだいぶ安いですからね。けど、ここ最近は一部の案件を除いては国内の印刷会社にシフトしていこうと思っています。


国内の消費を誰かが喚起していかないと景気なんていっこうによくならないですからね。前回のブログに続いてこれもまた僕の中小企業代表者としてのオブリージュ(義務)の果たし方です。


中小企業の代表者が「誰かがなんとかしてくれる」なんて考えてたら景気なんてよくなりませんからね。

January 18, 2009 |

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Tracked on Jan 18, 2009, 9:40:54 PM

Comments

まよさん>コメントありがとうございます!お久しぶりです。こちらは相変わらずです。また遊びにきてくだされ!

今年中の公開予定で森田芳光さんが「私、出すわ」という映画をつくってるみたいですね。宅急便の配達員の男性がお客さん(確か小雪さん)に「思い出をつくってください」と10万円のチップを渡される、って映画のようです。

映画の監督って時代の空気を読む感性に優れていると思うので、新しいお金の使い方みたいな内容になるんじゃないかな、と期待してます。

これからは才能やコンセプト、やる気や信念、夢やビジョンにお金が集まっていくと思います。

ダンサーや役者、格闘家や起業家、職人や芸術家などにタニマチ的な形でなくてゆるい形であまねく広くからお金の支援がいくような感じになっていくんではないでしょうか?

才能やコンセプトが「お金」が障壁になってつぶれている現状もあるでしょうしね。ここは、中小企業の社長たちの役割だと僕は勝手に思ってます。

Posted by: 大塚和彦 | Jan 29, 2009, 6:37:16 AM

こんにちは!久しぶりに覗いたら、今日まさに似たようなことを考えていておかしくなっちゃったので書き込みます。

スーパーからの帰り、さびれた商店街を抜けつつとりとめもないことを考えていたのですが・・・
お金持ちになれたとして(←妄想・笑)物欲のあまりない自分はどう使えばいいんだろう?世の中に還元できる使い方したいな、と思っていて、その時ちょうど庭師さんを見かけたんですね。

で、「あー、そうだ、庭造ってこういう人たちに還元してお金を流すのっていいなあ」と。
モノ買うもまあ、投資になりますけどこういう個人で頑張ってお仕事している人に還元するような使い方したいなー、しかし個人商店って今後どうなっちゃうんだろー・・・なんてぼんやり思いつつ家に帰ってきました。

コメントまでとりとめない(笑)
ブログ拝見して色々考えさせていただくことが多いので、また遊びに来ます~!

Posted by: まよ | Jan 28, 2009, 6:11:28 PM

やまかわさん>コメントありがとうございます!確かに地方の街並は深刻ですね。

問題は「画一化された街にかっこわるさを感じない僕らの美意識」が問題化かな、と。

大手資本は当然のこととして多店舗展開をしていくわけです。飲食店などの場合、そんな打ち手が経営の王道です(でした?)しね。

それを行政が規制することもきっと難しいと思います。(大型店舗の出店の規制などはあるみたいですけどね)

僕は、便利ですからコンビニもファミレスも活用します。けど、どこかに「個性的な店舗に応援するような感覚でお金を使う」心がけだけは持っています。

政治が悪い、行政が悪いといいたくても僕はその立場ではないので何もできません。せめて自分のできる範囲の中で多少値段が高かったり不便だな、と感じたりしても投資の感覚を持つ必要があるんじゃないかな、と。

「なんでこんな個性のない街ばかりなんだ」と後の世代に文句をいわれたら返す言葉もないですからね。まずは自分ができることからたんたんと、です。

Posted by: 大塚和彦 | Jan 20, 2009, 5:04:09 AM

今年もよろしくお願いします!

町の画一化に関しては、地方の方が深刻ですよ。

地方の国道を車で走ると、
マクドナルド→すき屋→ファミレス→たま~にジャスコ
・・の繰り返しですからね。

大げさじゃなく、風景がどこも一緒になってます。

僕も個人経営で、がんばっている店を応援したいですし、
それが街作りだと思っているのでなるべくそういう店を利用しようと思ってるのですが。

大手資本が悪いわけじゃないですし、使い分けって事ですかね??

Posted by: やまかわ | Jan 19, 2009, 10:11:48 PM

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