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2009.04.22

消費を喚起する、というのもいいけれど

「消費が喚起されない」というニュースがあります。


で、企業の開発現場では、「もっと消費を喚起するような商品を開発しよう」だとかいう話になったりしてるみたいです。


けど、よーくいわれているように日本は成熟社会に入っているわけです。たいがいのモノは揃ってるし、そもそもモノを新たに増やすスペースが自宅や会社になかったりしています。


そんな時代の商品開発は、「消費を喚起」という視点をまずは取り外すのが大切かな、と。


僕は、「消費を喚起してやる」って意図が見えるような商品は買いたくないですから強く思います。(それを、うまーくやるのが商売人の腕だと思います)


うちの会社もいろいろと商品をつくっていますが、実は「これを売るぞ!」とは必要以には思いません。それよりも、その一つ一つの商品に付随して紡ぎだされたドラマのようなものを大事にしていきたいな、と。


僕が初めて海外と取引をしたのはカナダ在住のフランス人芸術家でした。アメリカで開催されたイベントで偶然に会って意気投合(?)。30分後には日本での独占契約の話が決まってました。


けど、僕も彼も英語が母国語でないので言葉が達者ではありません。海外での初めての契約案件はスケッチブックに描かれたメモとイラストが契約書のようなものでした。


日本に帰ってから彼に正式なオファーを出すと「なんてエキサイティングなんだ!!!!!!!!!!」といままでに見たことないくらいびっくりマークが羅列されたメールをもらいました。


「自分が君の立場だとしても狂喜乱舞するだろうな」とメールで書きたかったのですが「狂喜乱舞」の言葉がでてこなかったことを思い出します。


あれから4年ちょっとの月日が流れました。


商品開発をする人は、誰しもが最初から「売れないだろな」とは思っていないわけです。「売れる」「ニーズがある」と思って企画をあげて実現へと動くわけです。(そうじゃないケースもある、のかな?)


そこには必要以上に「消費を喚起」って視点はいらないわけです。


なかなか消費が喚起されない、という理由のひとつに開発者の余裕のなさがあるんではないでしょうかね。次々と売れる商品を出していかなければならない宿命ってのはしんどいと思います。


僕は、ひとつひとつの商品に付随するドラマを集めるような感覚でモノづくりができればいいのにな、と思います。どうせ、10割の成功なんてない世界なのですからね。


その中から「結果として、売れていく」、「結果として、消費を喚起する」


そんな商品が生まれたらラッキー、という感覚が大事かなと。昔の経営者はそんな余裕があったような気がしてならないのですが・・・・。

April 22, 2009 |

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