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2009.04.03

新しく社会人になられる方へ

僕が社会人デビューしたのが、15年前の風の強い日でした。


同期の社員10人ちょっとと本社の会議室で会長や社長のお話しを聞きました。

会長のお話しは「手段と目的を取り違えるな」といった話だったように思います。社長の話はほとんど覚えてません。


翌日から営業や管理部門の責任者による研修がスタートしました。


印象深かったのは営業部長が帝人の松岡常務(だったかな?)という方の話をしていただいたことですね。「だめと思うなやれると思え。そこには必ず道がある、理屈を越えたものがある」という言葉などに「がんばろ」と思ったように記憶しています。(ちなみにこの営業部長からは研修中に寝ていて思いきりはたかれたりしました。僕が尊敬している職業人の一人です)


で、2週間後くらいに人事発令があって僕は営業部長の「飯のうまいところにいかんか?」という言葉のもと、石川県の金沢市に赴任していきます。


少なくても3年間は東京にいたい、という僕の思いは粉々に打ち砕かれました(笑)面接の時もこの点だけは話をしていたつもりだったんですけどね。


納得がいかん、って僕に周りが「会社ってそういうものだ」っていうのですが、僕は「そういうもの」ってのがよくわかりませんでしたし、「そういうもの」ってのをきちんと理屈で説明できる職業人になりたいな、と思いました。


ともあれ、拒否することもできず、生まれて初めて飛行機に乗って赴任していきました。


当時の僕にとって金沢への転勤は「逆境」(?)でした。東京と比べて金沢のマーケットの小ささは語るまでもないでしょうし、プライベートでも友達がいず土・日曜日に一言も話をしないなんて週もしょっちゅうでした。


結局、もろもろとあって2年と11か月(3年たてば一人前ってのに対する僕なりの反発です)で辞めるのですが、「ああ、東京で働きたいな」とずーっと思っていました。


けど今思えば、金沢にいっていろんな形で人生の伏線が敷かれていました。長期的にみると決して「逆境」ではなかったんですね。


たぶん、金沢に赴任してなければ本を読む習慣も生まれなかったでしょうし、海外に目が向くこともなかったかもしれません。周りに人がいることのありがたみ(?)を感じることも少なかったかもしれないですし、「会社をつくるならこういう会社がいい」という思いも生まれなかったかもしれないです。


「どのような部署に配属されるか」「どのような上司の下で働くか」ってのはすごく大事な要素だと思います。けど、それは長期的なスパンで見ていかないと「順境」が「逆境」かなんてのはわからないことです。(もしかしたら一生わからないかもしれませんね)


けど、僕らは短期的な視点で「順境」「逆境」をジャッジしたがります。それが自分を苦しめたりします。


けど、目先に開けている人生が「逆境」だと感じるのを、「いややや、これは長期的に見たら順境だ」なんて気持ちをコントロールするのは難ししいことだとも思います。


そんな時にどうするか?


僕は現実を素直に受け取れない毎日の中では「日々をネタにする」と思って生きるようにしています。「納得がいかんな」という現実、「受け入れられんな」という現実をネタにしようとするのです。


そう考えると、「逆境はネタの宝庫」です。


今思うのは、そんな「ネタにしようとする」姿勢を持つことは結果的には現実を受け入れる姿勢だったのかな、と思ったりします。少なくとも現実には向き合っている、でしょうしね。


働いているといろいろといやなこともあると思いますが、自分なりにがんばってやっていきましょう!


April 3, 2009 |

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