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2009.04.08

「今、ここにある」ということ

最近、本をジャンルを問わずに乱読してるのですが、「今、ここにある」という趣旨のことばによく遭遇します。


「今、ここにある」ということは、僕なりに解釈すると「今、この瞬間に自分の意識をフォーカスする」ということ。「意識を100% 今に向ける」ということです。

僕らの意識はDNAに刷り込まれているのか、どうも「今」が苦手のようです。仕事や勉強をしながらも、「先のこと」だとか「他のこと」に意識が飛んでしまいがちです。


さらには、「今」を生きなければならないのに、「先の人生」について考えたりするのが好きだったりします。


就職したての社会人がすることは、「目先の仕事をクリアーし、ひとつひとつを覚えていくこと」なのにもかかわらず、「30才までに何とかしなくちゃ」なんて焦りから仕事もそこそこに「先の人生」の算段をとりはじめたりします。


むろん、こうした将来に対しての計画性があるのが人間の素晴らしい部分、だとはいえるでしょう。それが未来を切り開いてきたのでしょうしね。


けど、今の日本が抱える社会不安の根底には、「先々の人生を考えてばかりで、今を生き切れていない」ってものが存在しているように思います。


僕は、「未来のことは考えるけど、考えすぎないのが大事」と考えています。


人間の脳は2つのことを同時に考えることができない、という性質を持っていると聞いたことがあります。だとすると、「未来について考えること」と「今、現在に意識を向けること」は両立しえないということです。(あくまでも同時に、ということです)


社会が成長局面にあるときは「未来について考えること」に重点をおいてもいいかもしれません。


僕らの潜在意識も「今日より明日、明日より1年後」がよくなっている未来を描くことを難なく肯定的に受け入れるでしょうしね。


けど、今の成熟した社会で同じような思考パターン(?)はどうなのかしら?と思います。


そのカギが、「今、現在に意識を向けること」なのか、と。で、「未来は今現在の積み重ねの先にあるもの」という至極当たり前の生き方をしていくことかな、と。


「未来への準備はするけど、それにとらわれず」 そんな姿勢が必要だと思うのです。


そうみると、今の社会は「今、現在に意識を向けること」を妨げるものが数多く存在しています。「めちゃ暇だ」だとか「なんとなくさびしい」だとか「ちょっと不安だ」いった「今、現在」を意識しないですむための道具や手段がたくさんありますからね。


「今、現在に意識を向けること」ということは、自分の喜怒哀楽すべてを感じきることだと思います。今の社会で、自分の寂しさや不安を少なくしていくためには、逆説的なようですが「今、現在の寂しさや不安をなくしてくれる」とついつい手にしてしまう手段を意識的に遠ざけることが必要かもしれません。


それらは、「不安の先送り」を提供してくれているだけ


そんな可能性も高いですからね。


追記
僕はジャーナリストでも政治家でもないので「今の社会は」と書くのにすごく抵抗があるのですが・・・・。一実務家(?)としての考え方として。

April 8, 2009 |

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