創業の頃は出会いばかり、でした
「事業のスタート時期は出会いばかりだったなあ」
昔からお世話になっている経営者の方と飲みにいった時の会話でそんな話になりました。
確かにそうですね。そいや、新しい出会いばかりでした。
人間だって、業務だって、お役所や銀行さんとのやりとりだって・・・すべては広い意味での出会いばかり、でした。
仕事は少なくて、先行きの不安がなくはなかったですが、こと「出会い」に関してはほぼすべてが前向きで、将来に結び付いていているような感のするものばかりでした。
でも、事業が5年を過ぎるといろんなことがでてきます。
ある日いきなり事務所をカラにして逃げていった方もいましたし、信頼関係(?)を裏切っていった人もいました。(こちらにも悪い部分がありますので、一方的に裏切られたとは思ってませんけどね。けど必ず何年かかってもリベンジします。仕事で、ですけどね)僕のことが大嫌いな人もきっとどこかで生まれていることだと思います。(否、確実に生まれています)
そんな過去を振り返ると、「創業時っていい時期だったなあ」と思うと案外に癒やし効果になったりします(笑)
けど、僕らはいいも悪いも含めて経営をすることから派生するできごとを背負う(?)宿命なんです。人間ですからいい自分だけで付き合っていければいいんですけど、それだとどこかで無理や無茶が生じてきたりします。人間関係の質や量が創業時と比べると格段に深くなったり、広くなったりしてるでしょうしね。
だから、どこかで「嫌われ者になってもしょうがない」だとか「別れがあるのはしょうがない」という割り切りを持つ必要があるのかな、と。でないと精神が摩耗してしまったりしますのでね。
嫌われても、別れがあっても何事もなかったかのように振る舞える神経の図太さが経営者にとっては必要なのだと思います。(逆に、そんな図太さがある人に「君は会社をやってけ!」という使命が大きな存在から与えられてるとさえ僕は思ってます。)
誰とでも永遠に仲良く、なんてのはこと経営の世界にとってはまさにユートピア。「人に嫌われる、ということは本当に大事な人との時間がつくれる」くらいのエッジの効いた生き方くらいがちょうどよかったりするのではないか、と。
そして、創業時の頃はシンプルで見えやすかった「出会い」。その「出会い」そのものに鈍感になったりしてる可能性もきっとあるのではないか、と。
人間関係が増えたり、仕事上のテクニックが増えたりして創業時には純粋に感動していたような「出会い」にたいして鈍感になっていないか、ということ。
「創業時はよかった・・・・」といっていながら、「今の自分がとても素晴らしい環境にいる」なんてことに気がつかない
そんなことに陥っていないか反省するのは大事なことかもしれませんね。
追記
週末は何年かぶりにクラブ(踊るクラブ、です)にいってオールでした。ヒップホップ系のクラブでどう考えても来場者の平均年齢は20歳前半(汗)2人組の女性ダンサーがとっても素晴らしかった。
踊れる人、歌える人、楽器ができる人・・・僕はほぼ無条件でリスペクトしてしまうんですよね。
少なくとも今生に限っていえば、僕にこれらの役割は与えられていないでしょうし・・・。そうそ、別で応援してるダンサーさんがバックダンサーとして週末にテレビ出演との噂が・・。いつかメジャーになるといいな、なんて思ってます。
July 29, 2009 | Permalink
Comments
夏オンナさん>コメントありがとうございます!
「経営者じゃなくても」
・・・・ん?そだったっけ?(笑)
僕の「深くないところ」を知っている人に「深い」とかいわれると非常に居心地が悪いですわ・・・なんか逆説的な意味でもあるんじゃないか、とね(笑)
神経の図太さが欲しい、っていうひと最近多いよね。
図太くなるには、自分の悪口だとか噂話しだとかゴシップのたぐいだとかを聞いても、「本当にそれが話されているのが事実なのかどうなのか?」と問いかけるのが第一歩か、と。
そう考えてみると案外と、伝聞、推定、憶測、思惑なんかで会話が成り立ってたりするのかな、なんて思います。
と、えらそうなこと書いてますが僕もいうほど図太くないので落ち込んだりしますけどね。僕の場合、そんな時は歴史の本を読むのが一番のリカバリー術です。歴史の本ばかり読んでたら、優しくしてやってくださいね(笑)
Posted by: 大塚和彦 | Jul 30, 2009, 11:59:30 AM
いつも楽しみに・・というか、なんか今の自分へのお告げ!!くらいのメッセージとして受け取ってます。
大塚さんの書くことは、ホントに深い!!!
>嫌われても、別れがあっても何事もなかったかのように振る舞える神経の図太さが経営者にとっては必要なのだと思います。
経営者じゃなくても、今の自分に一番欲しいものです(笑)
Posted by: 夏オンナ | Jul 29, 2009, 10:36:09 AM