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2009.12.18

「何か新しいことはないか?」を考える

「何か新しいこと(事業)はないか?」ということが食事の席でのテーマになることがあります。


日本全国津々浦々、だいたいどこの業界・会社も景気悪化の影響を受けているでしょうから、職場のリーダー層が集えば当然といえば当然ですね。


けど、当然のこととしてそんなうまい話がそんなにポンポンと出てくるわけはありません。


「○○の業界は流行っている」「○○を扱っている会社が景気いい」なんて話が局地的にはあるにせよ、そこはすでに誰かが活躍しているフィールドであることが多いもの。当然のこととして、すでに参入障壁が存在してたり、事業のオリジナリティを発揮しにくかったりするでしょうし。


勢い、この手の話は「うーん、難しいなぁ」って話になりがちかと。平成21年、年の瀬の日本でよくみられる光景かと思います。


では、「何か新しいこと」はどこから見つけてくるのか?「新しいことを考える」立場の人はどうしたらいいのか?について考えてみます。


まずはじめに僕は、「何か新しいことはないかな?」という考え方をなくすことが大事だと思っています。


「自分は知らないけどどこかに誰も知らずに眠っているビジネスチャンス」


もしかしたらそんなものはいつの時代にも存在するのかもしれません。けど、それはあくまでも宝くじに当たるような僥倖であり、僕らが時間や労力を費やして積極的に追い求めるものではないと思います。


どれだけ人と会ったり、どれだけメディアの情報を収集したりしても僥倖が訪れないといつまでたっても今のまま。それは、言葉を変えていうと「僥倖に頼ったリスクのある経営」ということになります。そんな経営から意識的にも無意識的にも距離を置くことが大事です。


次いで、「自社(自分)のリソース分析」。人間関係、モノ、お金、情報などの観点から「自社(自分)がどういう立ち位置にあるか?」をきちっと認識することが肝要かと思います。


「今、自社(自分)が何を持っていて何を持っていないか?」「今まで、どんな仕事で成果があって、どんな仕事を失敗したか?」「自分の喜怒哀楽は何に向けられやすいのか?」・・・


そんなことを考えていくプロセスで、「自社(自分)の得意分野」と「自社(自分)の不得意分野」を見極めます。で、「これは不得意な分野だな」と思ったことは「利益がでる」と思っても手を出さない覚悟をします。


で、そんなことを考えたり、行動していく中で「会社の(人間の)使命」のようなものに巡り合えるよう時間をかけていきます。


会社や一個人が何かしらの「使命」を与えられて存在している(生きている)と考える以上(少なくとも僕はそう考えています)、「自分の使命」から逸脱した仕事は一時的にうまくいくことはあっても永続はしにくいと思っています。


逆をいえば、「自分の使命」というものをきちんと見極めさえできれば、新しいことの方からどんどんと自分に近づいてくると僕は思ってます。当然ですね、「使命は実現されるために誰かに与えられている」のですから。さまざまなビジネスのチャンスなども、使命を持った人に具体化されるのを待っている、なんて思います。


そんなことを考えると「ビジネスチャンス」なんて言葉も実態があるようでなかったりするものなのかな、なんて思ったり。少なくとも、僕の中では「必死になって追い求めるもの」とは思えません。


むろん、「自分の使命」を考えていく過程の中で「これからのビジネスチャンスは何か?」って視点を持って考えることはあってもいいかもしれませんけどね。あくまでも思考の補助線程度がいいのか、と。

December 18, 2009 | | Comments (0) | TrackBack (0)

2009.12.15

悪い、を考える

「悪い」


「あの人が悪い」とか「会社が悪い」とか「社会が悪い」とか、ごくごく普通に会話の中ででてきたりしますね。


では、「悪い、とは一体何か?」と聞くとどう答えますか?


僕はこの問題(?)に関して真剣に考えたことはありませんでした。


理由を考えてみたんですが、「○○が悪い」って口にする前に「○○が悪いと言っている自分はどーなのよ?」って考え方をなるべくするようにしたいからか、と。


人間関係など問題の多くは「自分=善、相手=悪」という前提から生じます。「自分のことに関しては甘くなるのが常」であり「人を変えることは大変」というスタンスに立つ以上、かく考えるといくぶんとストレスがないからです。


けど、そんなスタンスに立ったって「よーく考えたけど、どー考えったって自分は悪くない」ということがままあります。そういう時は、僕の場合は対象から距離を置く(人間関係ならスパッと切ります。曖昧にはしませんね)か、きちっと自分の思ってることを伝えるようにします。


実はこの「悪い、とは一体何か?」という質問はとある席で私に向けられた質問でした。僕の答えは「いい、の反対」だとか「理想と現実のギャップ」とかいって要領を得なかったのですが、その質問者の考えは納得せられました。


曰く、「悪いとは・・・ひとつは満たないこと。もうひとつは、過剰なこと」と。


例えば、自分の夢。


ある程度の夢を持つことは人生をよりよく生きる上で大事です。(少なくとも僕はそう思ってます)夢がない人生は寂しいと思います。けど、夢がありすぎて野心いっぱいな人の人生が豊かかといわれるとちと微妙です。追いたてられて生きることを求められるような野心であれば僕は「悪い」と思います。


例えば、仕事の自信。


自分の仕事に自信を持っている人は素晴らしいと思います。控え目が美徳なのが僕らの国の良点なのでしょうが、僕は「自信がない」という人に仕事を任せたいとは思いません。けど、自信が過剰になりすりぎるのもどうか、と思います。時としてそれは傲慢へとつながります。で、古今東西の歴史から傲慢が破滅への一歩と考えられる以上、必要以上の自信は「悪い」と思います。


そんなことを考えると、僕らの「悪い」ということのほとんどが「満たないこと、過剰なこと」がベースになっているのだな、と。


人に対しての思いやりがないのは悲しいことです。けど、他者への思いやりばかりで自分が主体になってなかったするのはどうかと思われます。


お金がないのは大変ですが、お金がありすぎるのも気苦労が多くなるでしょうし大変だと思います。


マナーを守れ、というのは分かりますけど、ルールにしばられすぎる人生も微妙だと思います。


経営者が現場実務に全く無関心なのは困るでしょうが、あまり関心をもたれもやりづらくなったりします。


「中道」なんて言葉もありますしね。


ソコソコであるようにコントロールするってのは「悪い」とか「悪くない」というループから逃れるために大事なことなのかな、と。

December 15, 2009 | | Comments (0) | TrackBack (0)

2009.12.01

副業で起業する、を考える

副業で起業する、という記事を経済紙などでよく見かけます。


僕は、基本的にこの手の話には賛成派です。(むろん、本業に迷惑をかけないで、というのは大前提のもとです。本末転倒になるケースはよくあるでしょうしね。)

副業をやることによる本業との相乗効果もあるでしょうし、何より今みたいな時代に副業とはいえ「起業したい」という意識がいいじゃないですか。


先に起業した人間はこうした方の決意に意識的にも無意識的にも水をささないようにするのは大事なことだと思います。


けど、当たり前のことなんですが、起業することと、それを維持することは違います。で、副業で起業するということは、かなりのハンデの中での戦いを強いられます。


僕は思います。


もし、副業で起業する人が僕と同じような仕事をした場合。毎日、朝から晩(夕方、かな?)まで働いて、勉強だってそこそこして、それなりにリスクも背負ってるいるつもりの自分が、副業で仕事をやっている人間に負けるわけがない、と。


ってか、どこからどう考えても負けるはずがない、と。


僕はビジネスの世界に「勝つ、負ける」も「競争」もそんなに存在しないと思ってます。けど、「副業で起業したい」という話を見聞きするたびに「負けるはずがない」って意識がでちゃうんですよね。


・・・なぜかしら??


そんな話をある友達にしたら、「本業もきちんとやって、副業もやっていこう、なんて器用にやってる人がうらやましいんじゃないの??」と一言。


・・なるほど。


僕にとっての経営とは「器用の対極に存在するもの」なので、どう考えても相容れないもの。「水をさ」すな、とかいいながら、そうしたものに対する無意識レベルでの反発があるのかもしれないですね。


「器用」は「経営」をする上での必要条件ではないですし、むしろ阻害要因じゃないのかな、なんて僕は思ったりするのです。まあ、器用でない人間のたわごとかもしれませんけどね。

December 1, 2009 | | Comments (0) | TrackBack (1)