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2010.01.02

2010年のはじまりに

「今の最悪な時代を皆の力で乗り切ろう・・」


本社の幹部から、僕が営業担当として働く事務所に定期的に訓示FAXが送られてきました。


今から15年位前、ちょうどバブルが弾けたといわれた頃です。僕が社会人になって2年目くらいですね。

最初は、「確かにそうだな・・・不況といっても全ての会社の業績が悪いわけじゃないし」とそのFAXに刺激を受ける一人でした。


けど、毎回毎回同じことが書いてあるのをみるうちに正直ウンザリ。そのうちに、「苦しい時代だが今がんばれば将来華が開くからな」みたいな言葉をスルーする自分がいたりしました。


それから半年後くらいですね、僕が会社を辞めて旅に出たのは。


理由はいろいろとあるんですけど、どこかに「最悪な状況を耐える」ってことの先にあるユートピア(?)のようなものが信じられなかったのも一因かと思ったりしています。


さて昨今。偉い方のつくるさまざまな指標や僕らをとりまく数々の現象は、「日本の景気がかなり悪い」ということを示しているようです。


僕は、それに対して否定するつもりはありません。というか、否定のしようがありません。


「景気の悪い時代でも増収増益」みたいなイケイケの経営者はよく「不況は気の持ちよう」みたいなことをいわれますが僕はそうは思いません。というか、その経営者はそうかもしれませんが、周りの人が「そうだ!」と心から思えているかは微妙だと思います。


では、そんな時代の中で中小企業の代表者としての自分はどう生きていくか?


新年にあたりそんなことを考えている中で「自分を必要以上に痛めつけない」という言葉か何回も思い浮かびました。


企業の倒産のニュースに接するたび、「デフレスパイラルになっている」なんてニュースに接するたび、「来年の景気はさらに落ちる」なんて識者の話をきくたび、自社の売上だとかの指標がさがってのを目にするたび


きっと、僕の意識のどこかは確実にダメージ(?)を受けています。見えない大きな流れにひっぱられるような感覚を受けています。


むろん、僕ら経営層は「現実」を見つめることが大事です。これらの「ニュース」の数々を受け止めるだけの図太さは経営をしていく必須条件です。たとえそれが、自らの意識にダメージを与えても、ですね。


けど、時代は「経営者が現実逃避できる時代」から「経営者が現実逃避しにくい時代」に変わっています。「現実」を見つめようとしなくても、「現実」の方から僕らにどんどんと寄ってくる時代になってきています。


そんな時代の変化の中で「現実」の存在が自分のどこかを傷つけているのであれば、事業をするエネルギーを奪っているのであれば、「現実」からなんとなく離れることも大事なのか、と。意識をチェンジする必要があるのかな、と。


そんなことから生まれる「精神的な余裕」だとか「ちょっとしたゆとり」のようなものを生活の中で、仕事の中で意識的につくっていくことが次の時代を切り開いていく「英知」につながっていくような気がしてなりません。


「英知」というのはちょっとおこがましいですが、中小企業の代表者が「今の景気をよくするために何かしらできないか?」と考えないと世の中何も変わらないですからね。


政治に文句を言う前に、自分に文句をいいたいものです。


ともあれ、今年もよろしくお願いいたします。

January 2, 2010 |

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