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2010.03.02

因果律が働かない時代に

「これをこうしたらこうなる」って因果律のようなものがビジネスにはあります。


てか、かつてはありました。


ここ最近は、「これをこうしたらこうなる」って因果律が機能しない時代感があるなあ、と感じます。

僕が会社をはじめて10年。ことこの因果律に関してだけでも大きくビジネスをとりまく構造が変わりました。


「確実だ」と思った打ち手が不発に終わったり、「いける」と思った投資がリターンを生み出さなかったり。


むろん、その事実から経営者としての力のなさを反省するのは大事なこと。けど、どこかに「因果律の働かない時代だ」という開き直りのような姿勢は必要かと。


一方で「これをこうしたら、ある日(時には数カ月とか数年かかって)まったく予期しない展開として跳ね返えってくる」ということも多くある時代になってきました。


これまた、「因果律が働かない」時代の象徴ともいえることなんでしょうね。


「予期しなかった成功」「予期しなかった展開」「予期しなかった流れ」みたいなものは、「因果律が働かない」って時代だからこそ、そのへんにあまた存在するのかな、とも思います。


構造的な不況の中、将来に対してのビジョンが描けないと不安になる人も多いと思いますが、「今は因果律が働かない時代なのでビジョンが描けないっては当然」と受け止めてもいいのではないかな、と。


そんな考え方に気持ちをゆだね、「予期しなかったできごと」を引き寄せるためにさまざまな「打ち手」を打っておく。むろん、因果律の働かない時代なので直接的なリターンを求めすぎない姿勢で・・。


すると、それがある日「予期しなかった現実」として現れるのかな、と。


大事なのは、先を見よう、見ようとする焦りだとかいうこと。それは、因果律のパラダイムに完璧に支配された思考パターンですしね。


因果律が働く時代よりも、因果律が働かない時代の方がより刺激的でチャンスに満ちていると僕は思います。


結果がでにくいので、打ち手をうつことをあきらめる人がどんどんとでてきますからね。あとは、辛抱強く打ち手を打ちつづけたもの勝ちかと。


ことその部分に関しては、才能やセンスの介在する部分が少なく、たんたんと何かを続けらる凡才が強い世界でしょうしね。

March 2, 2010 | | Comments (0) | TrackBack (0)

2010.03.01

「お客さんのため」と「お客さんの立場で」と

「お客さんのため」という言葉になぜか昔から違和感を感じます。


なんか押しつけがましいし、どことなく上から目線のような気がする。


ちょうど政治家が「国民のために」っていうのを冷やかな目で見ている感じ、といったらいいすぎでしょうかね。(ちなみに僕は政治家を冷やかな目では見ませんよ。文句いうなら自分でやってみろ、って考えですからね)


でも、「この商品を販売するとうちの会社の利益になるから買ってください」なんてアプローチをしてくる営業マンは日本にはいないわけであって(海外には「日本人で金持ちなのになぜ俺のために買ってくれないんだ」なんて人はいますけど・・・)、そういう意味では日本全国津々浦々で「お客さんのため」ってのは氾濫(?)しているんでしょう。


けど、「誰かのために○○をする」って思考回路だと、その「○○」が相手にきちんと受け止められている時はいいけど、そうじゃなくなると「なんで???」って感じるのが人間の常のような気がしたりします。


「お客さんのため」と「お客さんの立場で」と。


よくいわれる言葉ですが、この両者には絶対に越えられない一戦があると僕は感じます。


誤解を承知でいえば、「お客さんのため」ってのはどんな仕事にだってくっつく便利な言葉なんです。で、そこには会社や営業マンのエゴだとか、野心だとかが入ってくる余地があるわけです。


けど、「お客さんの立場で」となるとそうはいかない。


お客さんが何を考えているかをしっかりと理解し、その中での最適を考えていかないといけない。


時としてそれは、自社や個々人の営業担当者の利益とは相反する場合もあるかもしれないんです。けど、「お客さんの立場で」ということは、それさえも甘受し、最適を考えることだと僕は思うのです。


「そんな姿勢を持っていたら会社や個々の営業マンが市場から淘汰される」とか、「何を悠長なこといってるんだ」と思われるのかもしれませんが、日本の資本主義はそこまで荒廃(?)してはいないと思いますしね。


そんな姿勢を持つ勇気や自信を持つ経営者がビジネスマンが少なくなっているってのが景気がよくなっていかない要因のひとつかもしれないな、なんて。

March 1, 2010 | | Comments (0) | TrackBack (0)