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2010.03.01

「お客さんのため」と「お客さんの立場で」と

「お客さんのため」という言葉になぜか昔から違和感を感じます。


なんか押しつけがましいし、どことなく上から目線のような気がする。


ちょうど政治家が「国民のために」っていうのを冷やかな目で見ている感じ、といったらいいすぎでしょうかね。(ちなみに僕は政治家を冷やかな目では見ませんよ。文句いうなら自分でやってみろ、って考えですからね)


でも、「この商品を販売するとうちの会社の利益になるから買ってください」なんてアプローチをしてくる営業マンは日本にはいないわけであって(海外には「日本人で金持ちなのになぜ俺のために買ってくれないんだ」なんて人はいますけど・・・)、そういう意味では日本全国津々浦々で「お客さんのため」ってのは氾濫(?)しているんでしょう。


けど、「誰かのために○○をする」って思考回路だと、その「○○」が相手にきちんと受け止められている時はいいけど、そうじゃなくなると「なんで???」って感じるのが人間の常のような気がしたりします。


「お客さんのため」と「お客さんの立場で」と。


よくいわれる言葉ですが、この両者には絶対に越えられない一戦があると僕は感じます。


誤解を承知でいえば、「お客さんのため」ってのはどんな仕事にだってくっつく便利な言葉なんです。で、そこには会社や営業マンのエゴだとか、野心だとかが入ってくる余地があるわけです。


けど、「お客さんの立場で」となるとそうはいかない。


お客さんが何を考えているかをしっかりと理解し、その中での最適を考えていかないといけない。


時としてそれは、自社や個々人の営業担当者の利益とは相反する場合もあるかもしれないんです。けど、「お客さんの立場で」ということは、それさえも甘受し、最適を考えることだと僕は思うのです。


「そんな姿勢を持っていたら会社や個々の営業マンが市場から淘汰される」とか、「何を悠長なこといってるんだ」と思われるのかもしれませんが、日本の資本主義はそこまで荒廃(?)してはいないと思いますしね。


そんな姿勢を持つ勇気や自信を持つ経営者がビジネスマンが少なくなっているってのが景気がよくなっていかない要因のひとつかもしれないな、なんて。

March 1, 2010 |

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