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2010.08.24

「企業戦略の自由度」について

企業には時に「進むに進めず、下がるに下がれず」といった状態があります。


「売上が下がっているけど、営業担当や広告出稿を増やしたところで抜本的な解決にはならない」などといった状態です。


で、不景気とはこうした状態に多くの企業が陥る時期、でもあります。



こんな時は、「時間が経過するのを待つ」のも戦略でしょうし、「とにかく思いつく何かしらの打ち手を打つ」というのも戦略でしょう。


そこには、戦略を考える人の個性や仕事観が大きく反映されます。(当然、どういう戦略が「最適解」かは、少なくともそれを選んだ時点では分かりません。)


先日、ある建築会社の社長インタビューで「今は仕事の数が少ないばかりか、利益がきちんととれる現場がなくなってきている。仕事をしていても、単に業者さんや職人さんにお金を回しているだけだ」という話がありました。


さりとて、「広告を打っても営業マンを雇ってもすぐに売上があがらないだろう」し、「大手会社から仕事をもらいにいっても利益はカツカツだろう」ということでした。


まさに、「進むに進めず、下がるに下がれず」という感じですね。


確かに、業界の構造としてビジネスが膠着化してしまっている業態、業種はあるでしょう。その中で、「進むに進めず、下がるに下がれず」でどうしようもない、という時期もあると思います。


けど、「戦略の自由度」を見つけるのが会社の経営者の仕事だと考えると、それを見つけられることが会社の代表者としての存在価値の一つであるとも思います。


僕が考える「戦略の自由度」とは、「こうしたらいいな、という打ち手が多く見つけられる」ということ。その自由度は経営者を「視野狭窄」や「過度の不安」から遠ざけることになります。(とかく、経営者層には何かしらしていないと気持ちが落ち着かない、という人が多いですからね。もちろん、自分も含めてです。)


今、自分がいる業界の中で「戦略の自由度」が「どう考えても少ないし、これからもっと少なくなっていく」と考えるのであれば、他の業態に目を向けることも含めてそれらを探す必要があるのかもしれません。


安易な多角化は中小企業にとっては厳禁だと僕は思いますが、「戦略の自由度」がないままでのビジネスを続けることによるリスクもどんどんと加速化していく流れがどうもあるようですしね。


むろん、他に目を向けた業態の中では「進むに進めず、下がるに下がれず」という企業が目白押しかもしれないですけど。

August 24, 2010 |

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