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2010.08.26

「ポジティブシンキング」について考える

「ポジティブになれば成功する」という考え方があります。


僕も一時期はまり、成功哲学みたいなものを手に取りました。で、講座に参加したりしました。


けど、「自分がどう考えてもポジティブになれない、という時にどうするのだ?」という疑問に対して当時の僕は明確な答えが見つかりませんでした。(実は今もです)

仕事をしていればポジティブになれない思いで迎える月曜日の朝はいくらでもあるでしょう。どれだけ考えても気持ちが重くて逃げ出したい商談だってあるかもしれません。


「結局はポジティブになれない自分の努力や姿勢、という部分に帰結しないといけないのか・・・」


そう考えると、急にこの考え方が窮屈に思えてきました。そんな「努力」をするのであれば、「現実」に焦点をあてた方が賢いのでは?と考えるようになりました。いまから、10年くらい前の話ですかね。


その後、「ポジティブ、と考える自分の心にある葛藤」の有無について考えるようになりました。


「ポジティブシンキング」は僕の認識ではあくまで「思考」レベルでの話です。


けど、僕らは思考だけで生きているわけではありません。「思考」「心」「身体」といった部分を包括的にとらえないと、人間どこかでバランスが崩れます。


「ポジティブに考えてるけど、どこかに無理があるような感じがする」


これはきっと、「心」や「身体」が葛藤を感じているんです。「NO」とか「無理」とかいうサインを出しているんです。


そんなことから、「自分が考えていることと、心や肉体との間に葛藤があるかないか?」を考えるようになりました。どこかに違和感がないか考えるようになりました。


で、違和感があるものは素直に従うようにしました。


すると「心」や「身体」はさまざまなサインをだしているんだな、とちょっとだけ気づくようになりました。それらは、「思考」以上に賢いのだな、と思うようになりました。


そして、現在。


僕は「ポジティブシンキング」という言葉そのものに対して、違和感を感じるようになってきました。なので、僕のボキャブラリーからはこの言葉はほぼ姿を消しました。


いわゆる「成功者」と呼ばれる人にはポジティブシンキング(あえてこの言葉をつかいます)的な人は多いと思います。


けど、「ポジティブシンキングが『成功』の条件」として考えると違うんじゃないかしら・・・・
だって、多くの「成功者」はポジティブシンキングなんかそんなに意識していないだろうし・・・。

僕が大事だな、と思うのは「ポジティブシンキング」よりも、「無邪気」ということ。


僕の知り合いに5つくらい上の経営者がいらっしゃいます。交友関係が広く、どこにいっても「ポジティブですね!」といわれるような明るい性格の方です。


「こんなすげーことを考えた」といってコピー用紙の裏紙に書かれた「企画書」を前に嬉々としてビジネスのことを語るかと思えば、「このアイドルは絶対ブレイクする!」と見たことも聞いたこともないアイドルの情報が携帯に送られてきたりします。


この間は、「休暇をつかって学生の時の友達を訪ねて北海道から南下する」というプロジェクトを数年がかりでやっていく、なんて話をしていました。


こんな「無邪気な姿勢」を日常にとりいれられれば人生はいい方向にシフトしていくのかな、と。そこは、「ポジティブ」「ネガティブ」といった概念そのものが不要な世界のような気がするのです。

August 26, 2010 |

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