« 富士山に登ってきました。 | Main | 山本小鉄さん逝去 »

2010.09.01

「問題発見者」と「問題解決者」と

例えば、職場に問題があったとします。


で、誰かがそれを「発見」するとします。


「職場の問題」には大きくいって2つあると思います。

一つは、「問題、として認知されただけで解決されていく問題」です。


職場に限らず、多くの組織は自然治癒力のようなものを持っています。メンバー間に問題意識が芽生えたり、「問題」として言語化されるだけでごくごく自然に解決へ一歩進む・・・そんな比較的軽めの問題です。


もうひとつは、「問題、として認知されただけでは解決できない問題」です。


これを解決するには、誰かしらが「問題解決」をする必要があります。そのための、「時間と知恵と労力と気力」を日常業務以外の部分で使う必要があります。


で、それらのものを投入したところで「問題」は解決できないことがあります。というか、多くの場合は根本的な問題解決までは難しい、というケースの方が多いと思います。


僕が新入社員の頃(今から17年ほど前のことです)、企業の経営者を集めた研修会の運営手伝いをしたことがあります。


そこで、講師のコンサルタント(経営計画をたてる専門家でした)がこういっていました。


「企業の指導をするために何人かにインタビューをすれば、企業の悪いところなどすぐに分かる」と。


僕は、「へええええ~専門家ってのはすげえなあ」と思いました。


けど今思うと、多くの人と働いたり、多くの職場の話を聞いたりしていれば「問題発見」はそんなに難しくないのかな、と。職場の問題のパターンや構造はそんなに数があるわけじゃないですからね。


「この会社の問題はここにある」、なんてのは別段高いスキルがなくてもそこそこの経験があれば指摘できたりするんです。


一方「問題解決」は、様々な力が必要とされるわけです。


経験やスキルだけではなく、その人の人間力や世界観、仕事に対する使命感などが問われる世界なんです。


自分が最適だと思ったやり方が通用しなかったり、自分の言葉そのものが伝わらない局面があったりするわけです。


更には、自分がかけた「時間」「知恵」「労力」「気力」が、時には全くの徒労に終わってしまったり、反感だけかって終わってしまうこともままあるわけです。


いつからか、僕らは効率万能の社会を生きるようになりました。


自分がかけた「時間」や「労力」が正当にリターンされるのが(多くの人の無意識レベルでは)当然、って考えるようになってしまいました。


けど、「職場の問題」ってのはそもそも非効率でリターンなんか少ない世界なんです。


けど、その非効率や少ないリターンが、会社の代表者や管理者を精神的に図太く育てていくのかな、と。


仕事の中に意図的に「非効率」を組み込んでいくことはとっても大事だと僕は思います。効率万能だけでは時代が立ち行かない、というのはここ最近の歴史が証明しましたしね。

September 1, 2010 |

TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference 「問題発見者」と「問題解決者」と:

» 【マジコン】ポケモン ホワイト ブラック【エミュ】 from 【攻略】ポケットモンスターブラック・ホワイト【マジコン】
ポケットモンスターブラック・ホワイトのROMデータが!マジコン対策回避方法!? Read More

Tracked on Sep 2, 2010, 12:58:21 PM

Comments

Post a comment