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2011.12.01

遠慮をなくしていく

住宅の仕事をしていた29歳のとき。とある会議でのできごと。


支店長から「会社の悪いことがあったら『遠慮なく』言ってくれ」と話があったので、「『うちの奴らはダメだ』って電話をメンバーがいる前で社外にしないで欲しい」と言ったことがあります。


これでも、「遠慮をして」思ってることの20%くらいしか口にしてないんですけどね。

で、支店長の反応。


「じゃあ、こっちだって言うけど、お前らそれだけの成績を残してんの?」と。それから、「遠慮ない」説教(?)が始まりました。


こんな例を出すまでもなく、「遠慮」はどこにでも蔓延してます。


これが日本人特有の感性なのかどうか分かりませんが、「あいまいな表現を好む」だとか「本音をいわない」みたいな日本文化論があることを考えると、あながち外れてもいないのでしょう。


「遠慮」って言葉の辞書を調べると、「人に対して、行動や言葉を慎み控えること」「遠い将来の出来事を視野にいれて、考えをめぐらすこと」とあります。


冒頭のケースでいうと、支店長は「行動や言葉を慎み控えないで発言してくれ」という意味で「遠慮」という言葉を使い、僕は「思ってることはいろいろとあるけど、全部口にしたらまずいだろうな」と「遠慮」した上で思ってることの20%しか口にしなかった


おそらくこんな背景でしょう。


当時の僕のように「遠慮」をして、思っていることを口にできない(していない)職業人はたくさんいると思います。


けど、「遠慮」ばかりだと人間は「思っていること」と「口にしていること」との間に矛盾が生じてきます。で、その矛盾がイライラや葛藤、ストレスになったりします。周囲からは「何か隠してるんだろうな」っ感じでみられることになったりします。


なんでもかんでも「遠慮をなくす」って訳にも当然いかないでしょうが、「遠慮の部分を少なくしていく」ということはちょっと自由に生きるために大事かもしれません。


•••と、こういう話をすると「あなたは社長だからそういえるんでしょう」という突っ込みが入ることが少なくありません。


確かに、僕らは「社長って形の立場」で「遠慮をなくす」ってコミュニケーションのスタイルをとることができなくもないかもしれません。


けど、多くの社長は社員さんに対して「何らかの遠慮」をしているのが常か、と。


かくいう自分も、「こんなことを本人に言ってやる気をそがれても面倒だしな」だとか「本人もも悪気があってやってるわけじゃないからな」だとかいった形の「遠慮」があったりします。


問題は顕在化してるけど、何らかの「遠慮」で本人に口にするまでに半年とか一年かかる案件もあったりします。


で、自分の頭では「遠慮」を「配慮」って言葉に置き換えたりしています。「今は口にするタイミングではない」とかいう具合にですね。


•••けどこれって、昨日のブログで書いた自己防衛??


最近思うのですが、多くの場合、「遠慮」も自己防衛であることが多いのかな、と。


自己をオープンにしている人(自己防衛していない人)は「遠慮」が少ないですからね。こういう人を、「失礼な人」と見る人もいるでしょうし、「自由な人」と見る人もいるでしょう。


今の僕はどちらかというと、後者です。


対人関係でどんどんと「遠慮」をなくしていくようにしていこうかな、と思います。それが、人とオープンに付き合う、ということにつながるのでしょうし。

December 1, 2011 |

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