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2011.12.20

元巨人•江川卓さんについて

昭和55年の夏のこと。


国語の授業で「手紙を書く」という時間がありました。


誰でも好きな人に手紙を書きましょう、って先生がテーマを与えてくれました。

同級生が「田舎のおじいちゃんおちゃん」や「引越をした友達」などを選ぶなか、僕は当時プロ野球に入団したばかりの江川卓さんをなぜか選びました。


当時、小学生の私ですら江川選手はイメージが悪い選手でした。前の年の巨人に入団した経緯が問題となっているらしい、とは知っていました。


けど、あんなに素晴らしい選手が必要以上のヤジを受けることに一抹の判官びいきのようなものもあったのでしょう。「作新学院の頃から見てます!」と熱い手紙を送りました。


数週間後。


同級生は次々と手紙の返事が来ていますが、僕には当然のことながら手紙はきません。


先生は、「江川は忙しいから返事を書く時間がないんだろう」とフォローのような、先生らしいような、差し障りのないような言葉をかけてくれました。


小学生ながらにも「返事なんてくるわけないよな」と思いつつも、若干の期待をしながらポストをのぞく日々が続いたある日、ポストに一枚のハガキが届いていました。


「いつも応援ありがとう 江川卓」の文字とサインでした。


普通のハガキに印刷されたサインに手書きのメッセージ。これ以上ないってほどシンプルな手紙でしたが、小躍りして喜びました。


嬉しかった、って感情もそうですが、「テレビに出てる江川がこのハガキを触ったんだな」と思うと不思議な感覚だったのを覚えています。


さて、ここ最近の巨人軍のゴタゴタの渦中で江川選手の名前があがりました。「江川だとお客さんが集まる」という話があったとか、なかったとか•••


事実は分かりませんし、詮索する立場でもありません。


けど、もしかりに江川ヘッドコーチになったら少なくとも僕は球場に足を運ぶようになるでしょうね。どんな野球をするのか見てみたいですし、ユニフォームを着た姿を想像するだけで感動ものです。


あの手紙が影響してるのかどうかわかりませんけどね。けど、鳥肌がたつほどすごい選手だったのは間違いがないです。


ちなみに、江川選手からの手紙に感銘を受けて(?)、以後何人もの野球選手に手紙を出しました。


当時、絶大なる人気を誇る選手などもいたのですが、ほとんどが反応なし。


「悪役レスラーほどプライベートでは優しい」というプロレス界の都市伝説(?)のようなものがかつてありましたが、野球選手も同様なのかもしれないですね。

December 20, 2011 |

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