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2012.01.11

ある旅人の勘違い

旅先で「どこから来たの?」と聞かれる。「日本からだ」と答えると何となく誇らしい気分になる。


僕が旅をしていた1996〜97年にはそんな空気感が(少なくとも自分には)ありました。


日本のパスポートは世界一強い(=いろんな国に自由に行ける)と聞いていたし、自動車や家電での日本製品のブランド力はすごさをヒシヒシと感じる。


インドでパキスタン入国のビザをとった時も大混雑でどうしようもなかったんですが、日本人パスポートだとなぜか優遇してくれたし、親御さんの本心は分からないけど「うちの娘と結婚してくれ」なんて話もあったりする。


自己確立されすぎてちょっと付き合いづらい(あくまでも私は、です)イスラエル人が「日本人だけは違うよな」って話してるのも聞いたし、チベット人が「チベットと日本は精神的につながってるんです」などというのも聞いた。


「いつか日本に行きたい」なんて人にはいくらでも会ったし•••。


「うーん、日本は凄い国だ」-これは僕が長い旅をしての感想。


けど、冷静に考えれば分かるんですが「日本が凄い」ってことと「旅をしている自分が凄い」ってのは別問題。


当時の自分は、時給950円で電気工事をするフリーター。ジャパンマネーを武器に(?)海外では「凄いでしょ」って顔できるけど、日本に帰ればその日からバイトをしないと生活が枯渇してしまうなんて現実もあったりした訳です。


所属している国や組織の力を自分の力と勘違いしてしまう


「ジャパンアズナンバーワン」「政治は3流だが経済は1流」なんて時代の日本には残念ながらこの手の勘違いをした人も多く生まれたのではないか、と。


あくまでも凄いのは日本や組織だったのに、ですね。


今年もどうやらマクロレベルでの経済的な厳しさは続くようです。


そんな中、「国や組織の力を自分の力と過信していた」なんて会社や個人の「勘違い」が、今まで以上に露呈するような一年になるんではないでしょうかね。


「会社や個人の真の実力が客観的にみてどうなのか?」が今まで以上に正統な評価、客観的な落としどころに近づいていく時代感。これは、面白い時代になってきたなあと。

January 11, 2012 |

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