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2012.03.30

「おとなのけんか」のメカニズム

2012

息子同士のトラブルをめぐり、話し合いの席についた2組の夫婦。


はじめは、穏便に、理性的に、大人らしい解決を図ろうとするのだが、途中から雲行きが怪しくなって、「おとなのけんか」に発展していくストーリー。


「相手の言動に過剰に反応する」「論点が違う話を一生懸命している」「話をしている最中なのに他のことに気をとられているさまがムカつく」「本筋でない話を持ち出す」•••


4人がどんどんと感情的になっていくさまが、コミカルに、リアルに描かれていました。


他者と何かしらの問題を解決しなくてはならないとします。


その際、「問題解決」と「感情の解消」とは別に考えるとよい、といったことが心理学の本などには書いてあります。


けど、怒りなどの強い感情をともなうやりとりでは「問題解決」と「感情の解消」がどうしても一緒になってしまう。


さいしょは冷静に「問題解決」の場面に臨んだ4人が、「問題解決」を通して「感情の解消」をしていくさまは、人間にとってこの問題がいかに普遍的で、いかに難しいかを思わずにはいられませんでした。


あと一つ。大事な話をしている時に、次から次へとかかってくる携帯電話に応対している主人に妻が文句を言うシーンがありました。


「孤独を身にまとえない男は人間が薄っぺらい」


まさに至言ですね。79分と短い映画ですが、ぜひオススメです。

March 30, 2012 |

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