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2012.03.18

「考えること」と「感じること」

2012

「これを口にしたら相手はどう思うかな?」


と思いを馳せるのは、人間の人間らしい感情といえるでしょう。


けど、それが過剰になりすぎると人は窮屈さを感じるようになります。


思っていることを口にできなくなるし、考えていることを行動に移せなくなっていく。


こうした生き方を一個人が選択するのならいいのでしょうが、組織のリーダーがこのスパイラルに陥ると最悪です。


何の改革も、何の実行も、何のリーダーシップも発揮できないリーダーの誕生です。


いつごろからか思っていました。


今の日本って「感じる側の気持ち」を忖度することがすごく優先されていないか、と。


「こんなことを口にしたら周囲に嫌がられるんじゃないか?」だとか「これを頼んだら反発を受けるんじゃないかな」だとか•••


などですね。


けど、政治だって経営だってまずはリーダー層の「考えること」からはじまるんです。


「どうしたら自国がよくなるか?」「どうしたら会社がよくなるか?」ってリーダーが考える。その思考が言葉になり、行動になり、結果になり、運命になっていくんです。


なので、組織において「考えること」が「感じること」にひっぱられすぎることは良くない。むしろ、害毒でさえあります。


リーダーシップを発揮するということは、周囲の「感じること」をおもんばかりつつ、自らの「考えること」に意識を集中させていく作業なのでしょう。


「考えること」を形にしていくプロセスでは、人を傷つけることも、誤解をうけることも、当然のことながらあります。


組織のリーダーとて人間ですから、「こんなことを言われて傷ついた」と他人からいわれることは、確かにあまり気持ちのいいものではないでしょう。


けど、「周囲を傷つけた」と思ったら誤ればいいんです。


組織には「感じること」に一生懸命な人がいます。その手の人の「傷つけられた」は、単なる感情論や観念論だけだったりすることもままあります。


リーダー層はこの手の人に対して過剰反応せず、ある程度の鈍感力を持ちながら、周囲の「感じること」に思いを馳せていれば、周囲を傷つけることを恐れる必要はありません。


人間は、誤ったり、反省できる生き物ですし。


「マーガレットサッチャー 鉄の涙の女」はマネジメントの観点からこんな見方ができた映画でした。


人間の獲得と喪失、家族のあり方などの観点からも素晴らしい示唆に富んだ映画でした。


全政治家必見の映画でしょうね。

March 18, 2012 |

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