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2012.05.18

自分の「種」を旅からふりかえる

「なぜ、旅にでようかと思ったんですか?」とたまに聞かれます。


たいがいは、「海外で出会ったバックパカーがかっこよかったから」と答えます。(当時は、そんな美意識だったのですね 笑)


1995年の秋、中国は上海の浦江飯店という安宿の一室。5日間休みをとり、上海から南京まで訪れた旅の最終日。


同部屋(8人くらいいました)の旅人同士の会話(たしか、パキスタンからイランに抜ける話でした)を聞いて「オレも自分の言葉で海外のことを語れたらかっこいいなあ〜」と思ったのがきっかけです。


けど、これって旅にでようと思った「瞬間」だけをブツ切りにしただけの話です。


人は、「瞬間」を語る事でできごとの原因や理由を説明しがちですが、その根底にはさまざまな「種」が存在していることが多いのではないでしょうかね?


浪人時代の1988年、予備校生の先生が「兵庫の三宮から上海まで2泊で行ける船がある」と授業で話していました。


鑑真号といって安く海外を旅できる船だ、と。「へええ、大学に受かったら乗ってみたいな」と思いました。


たぶん、この話は自分が旅にでることになった「種」です。(ちなみに、1997年の旅はこの鑑真号スタートででチベットやインドに旅立ちました)


大学時代に沢木耕太郎さんの『深夜特急』を2巻(全6巻)だけ読みました。


「香港からロンドンまで乗り合いバスを乗り継いで行く」という話で、多くのバックパッカーを旅人へと誘った名著です。


これもきっと、自分が旅に出ることになった「種」です。(今思うとこの手の本とは無縁だった大学時代に、この本を手にとった事自体が不思議です)


おそらく、これ以外にもいろんな「種」があったんでしょうね。


人間は自分が影響を受けてきた「種」には案外と無自覚なもの。


同様に、自分が周囲に与えてきた「種」にも案外と無自覚なものではないでしょうかね。


さまざまな「種」が自分の知らない所で時空を超えて存在しているなんて、ちとおもろい話だと思います。

May 18, 2012 |

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