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2012.07.16

死んだ自分は、来世をどう選ぶのだろう?

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もし仮に、人に生まれ変わりがあるのだとしたら。


前世での記憶を消して生まれ変わりますか?それとも、前世での記憶をそのままにして生まれ変わりますか?


そんなテーマをつきつけてくれます。


前世での記憶をそのままに生まれ変わるのなら、死別した家族や仲間に物理的に会う事は可能です。けど、向こうは生まれ変わった自分の存在を理解できないわけで・・・


ここで生まれるジレンマは相当のものでしょう。果たしてそれが、幸せかどうかはわかりませんね。


まあ、大いなる存在はそこまでの選択を人間には求めていないとは思いますが。


ユートピアでも、幻想的でもない死後の世界をこの作品は提示してくれていますけど、これって自分の死生観(と書くと大げさですが・・)に近いです。


たぶん、人間って「死んだかどうかよく分からない」って感じで来世までの時間を過ごすんじゃないかしら?根拠も、確証も、実体験もない上での感覚ですけどね。


この映画、誤解を恐れずにいえば「死が怖くなくなる映画」ですね。


人間は「死(及び、それに類するもの)への恐怖」から衝動的にいろんな行動を起こす生き物ですが、こうした「死への恐怖が薄らぐもの」に接する事は悪くないと思いますよ。


逆説的に言えば、それが「死への恐怖という衝動」から自分を解放し、今の人生を光り輝かすことになるのでしょうし。


死後の世界にごくごく普通に居酒屋やバーがあって、スポーツクラブがあって、仲間がいて、旅行に行ける、などと考えるのはぜーんぜんロジカルじゃないことは百も承知。


けど、考えても分からないことはこう考えた方がよくね?って自分は思うんですよね。


死後を舞台設定にした映画ですが、悲しくての涙はほぼゼロの映画です。笑いと、感動と、父と娘の葛藤と開放、仲間との「再会」と・・・とにもかくにも素晴らしい映画です。

July 16, 2012 |

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