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2012.08.24

白黒思考はかんがえかたの自由度を妨げる、ってはなし

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20代中盤の頃でしょうかね。


当時、乱読していたのが本多勝一さん(元朝日新聞記者)です。


海外のルポルタージュ、ジャーナリストとしての姿勢、権威に対する挑戦・・・


「事実をもって本質に迫る」って姿勢が当時の自分にはたまらなかったですね。


「ジャーナリストは危険な仕事だから顔をさらさない」と本多さんはメディアに出る時は常にサングラスをかけて変装していたんですが、自分みたいな若者(?)にはそんな姿勢や美意識がたまらないわけです。


自分の中では、ちょっとしたヒーローでした。


何の理由からか、10年ぶりくらいに氏の本を手に取りました。


読んでいて思いました。自分の文体は彼にかなりの影響を受けていますね。あとは、ものの考え方(思想ではないですよ)の方法やアプローチだとか。


これは間違いない。


けど、改めて読んでみて、いまの自分にはちょっと受け入れがたいって部分もちらほらと。


本多さんの「白黒思考」の部分ですね。


「事実をもって本質を語る」ジャーナリストですから、文章に説得力はあるわけです。で、その説得力があるがゆえに自分ら読者は惹かれるわけです。


けど、時に「支配する側、される側」だとか「殺す側と、殺される側」といった具合に、敵と味方とをばっさりと決めてしまう「白黒思考」を感じてしまうんですね。


「あの人は敵だ」とやるとその発言にはエネルギーが生み出される、ってのは世の常です。悪口、陰口をいう人間に時として人が集まるのもそのエネルギーがあるゆえなんでしょうし。


本多さんの著作を読んでると、文章に説得力があるのか、「白黒思考」がゆえに説得力(エネルギー)を感じてしまうのかが、時に分からなくなってしまうんですね。


文章に説得力をもたせるために、意図的に敵をつくっているんじゃないかな、と思ってしまったりもしたり。考えすぎ?


人間、若いうちは「白黒思考」が大好きですから(世の中をシンプルにとらえられますしね。矛盾も少なくなりますし)若い読者の共感は得られると思うんです。


けど、ある程度の年齢を重ねると「『白黒思考』が考え方の固着を生み出す」なんて経験をする訳です。


固着は「固さ」「不自由さ」「選択の制限」を生み出しますから、自分はできるだけ距離を置きたいんですよね。


可能であるなら、つねに高田純次さんみたいな自由度でいたいですね(笑)

August 24, 2012 |

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