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2012.10.10

「思い込み」から自由自在になる

仕事の役割ですから、耳の痛いことを直接口にすることがあります。


一番面倒なのは、「思い込みが激しくないか?」と口にすることでしょうかね。


「仕事の能力が欠けている」、「生活態度が良くない」なんてことに関しては、人間は大なり小なり自覚のようなものを持っていることが多い。


だから、周囲に口にされてもなんとなく本人も自覚がしやすいものです。


けど、「思い込み」ってのは自己のアイデンティティと同一化しているからでしょうかね? なかなか自覚がしにくいものです。


「思い込み」ってのはいい具合に発揮されればいい仕事に結びつきます。


そもそも、創造的な発明のほとんどは「これをやったら人の役に立つだろう」といった誰かの「思い込み」からスタートするものですし。


けど、わるい具合に発揮されると面倒です。


人は、何かを「思い込」むことでそこに固着します。


何かに固着するということは思考の狭さや柔軟度のなさを意味しますから、「思い込み」以外のできごとがでると対処がしづらい。


で、問題なのはそんな「思い込み」以外のできごとが起きた場合に「現実そのものを変えてしまう」という方向に流れていくことなんです。


「あの業界は景気が悪いから設備投資にお金をかけられない」なんて安直に口にする営業マンなんてのがそうですね。


「あの業界は景気が悪い」ってことに固着して、「設備投資にお金をかけられない」って現実をつくり出し、自己を肯定化してしまうわけですね。


こうした営業マンに、「本当にそうなの?」だとか「具体的な裏付けはなに?」などといっても話にならないことが多いんではないでしょうかね。


むしろ、人によっては「『思い込みが激しい』と口にしている人間こそがおかしい」などと現実をどんどんとゆがめてしまうわけです。


ここまでくるとどうしようもないんですが、日本の職場でよくある風景でしょう。


おそらくなのですが、「思い込」むということは自己防衛の一つの形です。自分自身でコントロールできないことを最小限に抑えようとする心のはたらきです。


人は、大なり小なり「思い込み」を持っています。


それが、プラスに働く「思い込み」みであればいいでしょうけど、自己防衛の形としての固着的な「思い込み」はできればそこから離れて柔軟なスタンスにたった方がいい。


自分の可能性を狭めますしね。


「思い込んだら試練の道を行くが男のド根性」


かつて、劇作家・梶原一騎さんのマンガ『巨人の星』の主題歌にそんな一節ありました。


「息子を必ず巨人軍に入れる」という星一徹的な「思い込み」もケースバイケースということがいいんだと自分は思いますよ。


その昔は「星一徹は、一途に夢を追いかけるスゴい人だな」と思ってマンガを読んでましたが、いまだったら「自分の夢を息子に投影するちょっと面倒なオヤジ」って見えるような気がしますね。

October 10, 2012 |

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