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2012.11.19

イノベーションのジレンマ(もしくは、歴史があるから動けない)

Amazon.comの電子書籍端末「キンドル」をヤマダ電機やヨドバシが販売しない決断をしたようですね。


「自社サイトへ流入するユーザーを増やすこと」


「キンドル」の位置づけがそこにあるのは、自分だって分かりますからきっと競合認定されたんでしょう。


確かに、「店舗で商品を見て、ネットで購入する」って人の存在は量販店の頭の痛い経営問題でしょうからね。この判断がなされた背景もわからなくはない。


一方で、ケーズやビックカメラは「顧客ニーズがあるため販売する」ということらしいです。


海外の一メーカーがつくった商品を、日本を代表する量販店が取り扱うか取り扱わないかをめぐってニュースになるくらいAmazonの存在感が大きくなっていることの証左なのでしょう。


この辺の戦略の違いがどのような結果になるんでしょうね?


よく、「Amazonやアップルが素晴らしい商品をつくれて、なぜ日本のメーカーがつくれなかったんだ」なんて話がでてきますが、きっと日本のメーカーには「イノベーションのジレンマ」が存在しているんでしょう。


メーカーが画期的な商品を出したところで、流通ルートにのらなければその商品は市場に浸透していきません。


で、家電業界で流通ルートの中核にいるのが家電量販店である以上、「家電量販店の利益に反するような商品でないかどうか?」というバイアスが企画段階でかかるのは容易に想像ができます。


「この商品を出したら、いままでつくった関係が壊れてしまう」的な話ですね。


Amazonなどは、このへんのしがらみがほとんどないでしょうから、量販店などの思惑を二の次にした思い切った商品開発ができるんでしょうね。


「イノベーションのジレンマは市場のどこにあるのか?」


今の日本みたいに成熟した社会だからこそ、逆にいうと、イノベーションのジレンマがそこかしこに存在しているような気がします。


すごい戦略家ってのはそういうところに的確なうち手を打ってくるんですよね。


まさに、生きたケーススタディですわ。

November 19, 2012 |

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