« ネット上に存在しない理由 | Main | 世の中にはいろんな商売が存在するのだ »

2013.02.07

何を語るかよりも、誰が語るか

1


「日本の政治はなっていない」だとか「経営ってのは攻めないとダメだ」だとか「お客様を第一にするのが経営の要諦だ」だとか


この手の意見や主張なんてのは、情報がふんだんにある時代ですから誰だって口にしようと思えばできるわけです。(このブログもその延長線ですしね)


が、当然のことなのですがこれらの発言は「誰が語るか」によって意味や重さが全然違ってくるわけです。


近所の井戸端会議で交わされる「経営ってのは攻めないとダメだ」的な話と、経営の世界で業績がある人が語る「経営ってのは攻めないとダメだ」って話は、どう考えたって言葉の重みが違うわけです。


で、情報の受取手である自分らはそれらを判断して取り込まないといけないわけです。世の中には毒のある情報もたくさんですし。


競争戦略論のM・ポーター博士が今週の『日経ビジネス』で糸井重里さんと対談をしています。


・ 戦略の中核をなす原則は、「顧客のためにユニークな価値を創出する」「何をして何をしないかを明確にし、選択する」の2つです


・ (戦略の本質は)他者とは異なる選択をすることで差別化を図ると同時に、万人を喜ばせるのとは別の方向へ進む(こと)


・ 事業において最も大切なことは、他者とは違う独特の方法で(顧客や社会の)ニーズを満たすことです。


などなど・・・。


語っていることは巷に溢れている『10分でわかる経営戦略』みたいな本にも書いてあるようなことばかり。(ってか、この手の本はほとんどがポーターの亜流、もしくは孫引きでしょうけどね)


たぶん、ちょっと経営学をかじった学生でも口にできると思うのです。


けど、「競争戦略」って概念で80年以降の経営に大きな影響を与えたポーターの口からこれらの言葉が発せられると全然意味合いが違って聞こえるから不思議です。


この人、まだ66歳なんですね。一度、会ってみたいなあ。


『日経ビジネス』は惰性とも思われる企画や記事がよくあるのでしょっちゅう購読を辞めようと思うのですが、たまにこの手の記事を出されるからたまりません。


凡戦ばかりやって期待を裏切られた頃に、「これぞ!」という名勝負を行う昭和の時代のアントニオ猪木さんと一緒だわ(笑)

February 7, 2013 |

TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference 何を語るかよりも、誰が語るか:

Comments

Post a comment