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2013.04.23

企業がグローバル化するということ

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「賃金が世界水準に平準化していく」


これは、世の中の流れをみていれば当然の方向性。


新聞を毎日丹念に読んでいれば、そこかしこにその萌芽がみられますね。


企業が大きく舵を切るにはまだまだ賛否両論も多いだろう中で、ユニクロが思い切りましたね。


個人的に知っているわけではないので、メディアからの情報の範囲ですが、経営者としてユニクロの柳井会長は優秀な方だと思います。


決断力や思い切りの良さがありますし、お客様目線もきちんとある。商品に対してのこだわりも、ブランドを確立させるって視点も、サプライチェーンの確立の巧みさも•••


どれもこれも、経営学のケーススタディーにとりあげられるようなものばかり。


でも、最近は「成長って呪縛にとりつかれていないかな」とか感じるわけです。


尖閣諸島の問題では政治に近い発言が目につきましたし、今回のインタビューでもこんな発言がありました。


「グローバル化は、Grow or Die(成長か、さもなければ死か)という時代。正社員でいる以上、効率をあげ、がんばってもらわないと生き残っていけない」


でも、「成長か死か?」って緊張した局面が続く中でずっと戦えるビジネスマンってどれだけいるんでしょう?と(少なくとも自分は無理です)


そもそも、「グローバル化=Grow or Die」って柳井会長の見立て(超白黒思考ですね)が正しいのかどうか?と


自分は20代の後半を住宅メーカーで働いていました。朝の8時に出社して、夜中の12時まで働きました。むろん、残業代は無縁の世界です。


毎日提出する報告書をまとめるだけでも、1時間半以上かかりました。で、その後、指導だとかロールプレイングが夜中まで続きました。


500人くらいの会社の、10人ほどの地方事務所でしたが毎月何人か辞めていきました。「退職します」と口にすると、その日(その瞬間?)が退社日でした。で、毎日のように面接をしていました。


上司の口にする「これはお前らのためだぞ」「自分の生活を豊かにしたいだろ」という大義の中で日々を過ごしました。


人間、そういわれて反論できる人はほとんどいませんよね。歴史を振り返るまでもなく、大義ってのは人に反論をさせない強さを持つんです。


この時の経験がベースにあるのでしょうかね?


自分は、正義ってのはやっかいなものだと思っています。それは、意識的にも無意識的にも、いくばくかの押しつけを生み出しますからね。


正義が大事なのは義務教育のクラス運営レベルまでであって、社会人になったら過度の正義は自分自身の心の投影ととらえるのが正常だと思うのです。


ユニクロの賃金のニュースを読んで、こんなことを考えました。


日本を代表する超国際企業ですから頑張って欲しいですけど、その陰で昔の自分のような人がたくさんいるとしたら成長もちょっと考えものかな、とも思います。

April 23, 2013 in 仕事のことについて, 経営をするということ |

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