« なべちゃんのデビュー | Main | 考えるに固執しない(または、「明日から休みです」) »

2013.05.01

苦心して創っても、完成した瞬間から陳腐化する

1

1冊の国語辞典を15年かけてつくる話です。


「間違えた辞書を誰が信用するか」とセリフにありましたが、それにしても文字校正が5回(五校!)もあるってのは想像を絶する作業ですね。


で、更にスゴいのは辞書はできた瞬間に陳腐化していくことです。


言葉や表現は常に変わりますから、できた瞬間に改訂作業の準備に入るらしいのです。完成したらまた次のスタートがはじまるらしいのです。


「商品やサービスは陳腐化する。それは避けられない運命だ。そのリスクを防ぐためには、自らの手で商品を陳腐化させなければならない」(※だいぶ自分の言葉で表現しています)


的なことを言っていたドラッカー博士の言葉を思い出しましたね。


自らがつくり出したサービスや商品を自らの手で陳腐化させる気概と行動力を持っている人、それをイノベーター(改革者)というのでしょう。


と考えると、イノベーションってのは別に起業家や戦略家だけが起こすものではないわけです。


自分が手がけた仕事(業種、職種問わずです)そのものの中に、イノベーションの萌芽が内在されているということなのでしょう。


映画の帰り、和英辞書を新刊で買いました。すさまじく気の長い仕事をしている人にせめてもの敬意を。

May 1, 2013 in 人間の美意識について, 観た映画、読んだ本、行ったイベント |

TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/41436/57285820

Listed below are links to weblogs that reference 苦心して創っても、完成した瞬間から陳腐化する:

Comments

Post a comment