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2013.06.05

将来への不安への対処法

「仕事が決まらず、将来が不安だ」


と20代後半の方から相談を受けました。


正社員希望なのですが、なかなか働き口がなくて現在はアルバイトで生計をたてているようです。


自分も20代後半は無職(旅をしていたので「夢職」かな?)だったので、漠然とした将来への不安はなんとなくわかるつもり。


いまも閉塞感はあるでしょうが、自分が働いていなかった頃も山一証券や北海道拓殖銀行の破綻があって、「すわっ、大変だ」って時代感がありましたからね。(ちなみに私当、この頃ラーメン屋のアルバイト面接で落とされた過去があります 笑)


当時の自分は、「不安だけど、ポジティブにいこう」と思って現実を打開しようとしていたんですね。「将来何が起こるかなんて分からないことを悩んでいてもしょうがない」って自分を鼓舞するようなやりかたですね。


が、人間ってのは常に思考よりも身体が優性な生き物ですから、「思考で不安を押さえようとすればするほど、身体が感じる不安がつのる」ということがおきてくるわけです。


で、さらに不安がつのるというスパイラルを描いていくわけです。


このメカニズムに気がつかないと、神経症へとまっしぐらになる危険性もあるわけです。


「じゃあ、どうすんの?」という話なのですが、恐らく不安な時は不安をそのまま感じきるのがベストだと思うのです。


人によっては、みぞおちがつまるような感覚や、胸のあたりが波打つような感じを覚えるかもしれませんが、これをひたすら感じきる。


逃げずに感じきる、それがたぶんベストなのです。


で、このときのポイントは「思考を働かせない」ということ。


自分らの思考ってのは、言語をベースに組み立てられます。その、言語ってのは人それぞれが勝手きままに解釈をしています。


「言葉は客観にして中立」みたいなイメージがありますが(辞書、なんてものも存在しますしね)実はきわめて個性的、属人的な世界のものです。


例えば、「仕事」という言葉。


ひとそれぞれが触れて来た情報や教育、親の仕事をする姿や実際の就職活動、仕事をしてきた経験の中でこの言葉に意味を付与してきているのです。


そこには、誰1人として同じ意味付けはなされていないのです。自分の口にする「仕事」と、このブログを読んでいただいている方の「仕事」は確実に違うはずなのです。


と考えると、「言葉をつかって思考を巡らす」ということは、自分自身が言葉に付随させてきた解釈や認知をも自然のうちにとりこむことになります。


で、これらこそが不安の種である場合が多かったりするようです。


たいがい不安に教われている人ってのは「将来が○○になるに違いない」だとか「あの人は○○と思うに違いない」とか勝手な解釈で袋小路に陥ってるだけですからね。


「思考(言葉)を介在させないで、自分の不安と向き合う」


今回、相談いただいた彼にはややこしくなるのでこの手の話はしていないのですが、こうしたアンビバレントな世界の先に「不安への対応」ってのはあるのだと思います。


まあでも、これをできれば禅でいうところの「さとり」の境地なんだろうけどね。けど、生きていく中でこうした境地にはちょっとでも近づいてはいきたいものです。

June 5, 2013 in 人間が悩むということ |

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