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2013.06.28

自分の因子が引きつけられる

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『めくれば始まる世界一周』栗原良平・栗原純子著 リベラル社


「旅にでて何がよかったか?好きになった女性に旅をした国のことを語れることだ」


若い頃、バックパッカーとして世界を旅した作家・沢木耕太郎さん(旅にでた当時はルポライター)がこの手のことを語っていました。


で、そんな沢木さんの書いた旅行記(『深夜特急』)に影響され多くの若者が人生を踏み外す(?)ことになるわけです。


沢木さんは「旅にでるなら26歳がいい」といってもいました。


確か、「これより若いと現実を受け止められない、これ以上歳をとるとリスクが生まれる」なんてことを書きながら、最後の最後では「自分が26歳で旅に出たからだ」なーんてオチでした。


けど、26歳だった自分はこの言葉を聞いて「沢木さんみたいに自分の言葉で旅を語れたらカッコいいなぁ〜」などと思ったわけです。


そこは体験が至上の世界。


どこの誰が何をいおうが、体験したもののみが語れる世界だ、などと思ったわけです。


会社を辞めた時に「会社を辞めて旅に出る?そんなの甘いよ」とある方からいわれましたが、「人生が甘いかどうか自分の人生を使って体験したい」などと反論していたわけです。


今考えると、クセのあるイヤな男ですね(笑)でも、真剣だったわけです。


さて、うちの社員の友達が上梓された旅関係の本を贈本いただきました。


一読して、「自分の中の旅因子を見つけられる本」だと思いました。


人間ってのは「因子」ってのが体内に存在していると思うのです。それは人それぞれに違っていて、おぎゃーと生まれた時から身体のどこかに存在していると思うのです。


で、本を読んだり、人の話を聞いたり、何かしらの体験をしたり・・・


こういう外的要因が「因子」と結びついた時に、「おっ、俺ってこういう人間だったんだ!」という気づきが生まれる。そこから、自分の道が形成されていくものだと思うのです。


それは偶然であり、必然であるような世界観。


自分は、沢木耕太郎さんの本をたまたま手にした、そしてその本に影響されて旅に出た


と思っていました。


けど、今思うと沢木耕太郎さんの本に自分の「因子」がひっぱられていったんじゃないか、などと感じるわけです。(むろん、旅に出たのはこの本以外にもいろんな要因がありますけどね)


かつて、ミャンマーのパガン遺跡を訪れた時に、「(自分の意志で)こんな素晴らしい場所にやってきた」と思っていました。


それだって、今思うとパガン遺跡に自分の「因子」がひっぱられていっただけだったんです。


因子が何かにひっぱられる感覚


強いて言うのなら、自分が旅をして感じた感覚の一つですね。


出版社は不況といわれながら、相変わらずの出版点数を出しています。


それは、「出版点数を増やす=一時的な売上があがる」という構造的な問題が内在しています。


まあ、それはそれでいいのですが、問題は「人の因子を引きつけるような本」が出版洪水の中に埋もれてしまうことです。


この本はそんな時代感の中で「旅因子」を引きつける本です。若い人は取扱い注意ですね(笑)


追記
この本の中でボリビアのウユニ湖&ティティカカ湖に惹かれました。自分のイメージでボリビアはゴルゴ13の世界ですね。

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ゴルゴも読み方によってはテロリストの物語ではなく、人間の旅因子をチクチクと刺激する本なんですよ(笑)

June 28, 2013 in 旅をすることについて、旅をかたること |

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