« 人間の能力って伸ばさないといけないものなのか? | Main | 実感を感じられると強さになる »

2013.07.02

わかりやすさには注意

「人生はカツ丼だ。一気に食わなければ味が分からない」


ある作家がこんなことをどこかで書いてました。


で、この手のメッセージに触れた時、人は「なるほど!」と納得するタイプと、「ふーん、だから??」というタイプに大きく別れます。


自分はどちらかというと、前者のタイプですね。


自分の中にある言葉にならない言葉や感情、思いやニュアンス・・・それらが言語化されることに一種の喜び(?)を感じる人間です。(この「カツ丼」云々については、別になんとも思いませんけどね)


でも、何かを言語化するってのは「言葉にならないものを削ぎ落とす」って危険性があるのですね。だって、この作家の語る言葉と、自分自身との感情はどう考えたって「=(イコール)」になるわけがないのですから。


たぶんなのですが、人生における豊穣感ってのは「言葉にならない思いや感情」ってのを保ち続けることにあるのです。


でも、人はそんなに強くないですからそれを保ち続けることができない。すぐに言語化して自分のコントロールできる状態にして、気持ちのモヤモヤを解消しようとするわけです。


あとは、「言葉にならない思いや感情」ってのが普通の人よりたくさんある人ってのがいるわけです。


たとえば、作家という職業の人は「言葉にならない思いや感情」に満ち満ちた存在であるから、その反発として言葉に長けているという側面があると思うのです。


いずれにしても、職業作家でもない限りはなんでもかんでも言語化しないことも大事なような気がします。


自分の感情や気持ちが言語化された先には、また次の感情や気持ちがやってきます。そこは、汲んでも汲んでも水が尽きない井戸のようなものですしね。


世の中でのざっくりとした大きな流れとしては、言葉にならないものを言語化できることってのは素晴らしい、みたいな空気がありますけどね。

July 2, 2013 in 言葉について |

TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference わかりやすさには注意:

Comments

Post a comment