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2013.09.03

もはや戻れない時代の話です

「LHASHA G.P.O. TIBET to Mr. KAZUHIKO OTSUKA」


部屋を片付けてたら、旅をしていた16年前にラサ(チベット)で受け取った手紙を見つけました。当時、仲のよかった女性からです。


それにしても、これだけのアドレスで日本からチベットに郵便が届いて、それを現地で受け取れるってのがなんとも不思議ですね。


G.P.O.は「ゼネラルポストオフイス」の略。


日本に絵はがきを送る際に、「次はパキスタンのカラチにいくので、現地のGPO宛に手紙ちょうだい」という具合に一筆書き添えるわけです。


で、現地にいったらGPOにいって膨大な郵便物の中から自分のそれを探す・・・この作業は宝探しのようで何とも楽しかったですね。唯一の他者からの承認機会、だったかもしれません(笑)


ただいま、うちのかみさんが海外にいっていてLineを通じて現地の写真が届くんですが、便利な時代になりましたね。


もはや戻ることのできない時代に郷愁を抱くのはなんともナンセンスですが、アナログがゆえのよさってありますよね。


彼女からの手紙は「これから現実へと向かっていく大塚君へ」という書き出しだったのですが、高山病でぶっ倒れて動けなかったチベットでこの手紙を見て泣けてきました。


その時のチベットの情景やら、感情やら、空気感やら、「帰国したら仕事どうしようかな」って思いやら・・・


当時の記憶がどひゃーっとひもづけされて甦ってきました。


彼女は自分の帰国前にベトナムへと旅立ってしまって、その後、現地で生活したので縁がなくなってしまったのですが、いつか会って酒でも飲みたいですわ。


彼女の存在は、きっとアナログでのやりとりだったがゆえに記憶に残っているのでしょう。

September 3, 2013 in 旅をすることについて、旅をかたること訪れた場所のこと感じたこと |

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