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2013.12.13

人間に自由意志があるのかどうか、ということ

「なりたい自分」ってのは周囲がつくるんじゃないか、というこないだのブログ


「人間には『なりたい自分』を目指すだけの自由意志はないのか?」


というレスポンスをいただきました。


至極もっともな反応だと思います。


哲学だとか心理学で人間の自由意志がどうとらえられているかはよくわかりませんが、自分は「人間の自由意志」なんてそんなにないんじゃないの?ってのが実感覚。


だって、病気、衰弱、死、離別、喪失・・・人間にとって大きなできごとであるこれらのことの何一つが自由意志で回避したり、未然に防いだりできないじゃないか・・・。


たとえば、「誰と出会うか?」。たとえば、「どんな会社で仕事をするか?」


なんとなく自由で選択する余地がありそうなこれらのことだって、自由意志で選択できる部分なんてごくごくごくごくわずかでしょう。


日本人だけでも1億人いて、会社だけでも数百万ある中でほとんどが一個人の自由意志とはかけ離れたところで何かの意志が動いているんじゃないでしょうかね?


運と偶然とが織りなす世界の中で、自分らは「自由意志がたくさんある」って幻想を生きていると思うのです。


最近、『老子』が人気があるようですね。


『老子』のいう知足(足るを知る)という生き方は「自由意志はそんなにないんじゃないか?」というところからうまれると思うのです。与えられた人生の中で全力を尽くそう、という生き方ですね。


『老子』が読まれているってのは、「人は自由意志がたくさんある」って幻想から人間が目覚めてきた証左なんじゃないでしょうかね。


宇宙飛行を自在にしているとはいっても、たかだかまだ月とその周辺。科学的にカビ一つつくれない人間が「自由」なんて口にするのがおこがましい、といいったらいいすぎかしら。


自由という幻想があるから不自由になる、不自由がゆえの自由


そんな現実にたまには目を向けたいものです。

December 13, 2013 in 人間の認知について感じたこと |

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