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2014.01.16

「なんであいつはああなんだ?」を悩むときの補助線となる一冊

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『嫌われる勇気』(岸見一郎・古賀史健著、ダイヤモンド社)


「人は変えられない、変えられるのは自分だけだ」


って言葉あります。


「なんであいつはああなんだろうね?」といくら陰口言おうが、「あいつは○○って過去があるからああいう行動をするんだ」とトラウマ的分析をいくらしようが、変えられないものはどうしようもない。


どこの組織、人間関係でもよくある話ですね。


この本が取り上げているアドラー流心理学にいわせると、そこには「変わらないことで得られる『目的』」が存在するからなんだと。


たとえば、「いつまでもダメな自分でると周囲から期待されずラクチンだ」なんて目的。


ほかにも、「周囲から陰口をいわれることで周囲から同情を買いたい」という目的だとか、「ダメな自分を演じることで逆に他人を支配したい」という目的だとか。


そういう極めて個人的な目的。


アドラーは、過去のトラウマに責任を求めるのではなく、今日、いま、ここに存在する何かしらの「目的」にアプローチする心理学。


人間関係の問題をトラウマ的なアプローチから入ることは、確かに一定の有益性はあるでしょう。


けど、一方でトラウマ分析の堂々巡りのスパイラルに陥ってしって、過去をこねくりまわしてしまうことに時間をつかってしまいがちであるのも事実かと。


フロイトやユングと並ぶ心理学の巨頭でありながら、いまいちマイナー感のあるアドラーが分かりやすくまとまっています。


自分自身を知るため、人を知るため。


人間関係を複雑にしないため。


そこからもたらされる悩みを軽減するため。


すべての人必読の本だと思います。

January 16, 2014 in 人間の認知について, 観た映画、読んだ本、行ったイベント |

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