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2014.03.04

なんかせつないできごと

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「チベットに行けないか?」


そう思ってネットを検索する。


ここを訪れたのは、1997年の夏頃。


ゴルムドという町からバスに乗り込んで44時間。高山病とバス酔いで、へろへろになりながら自治区の区都・ラサに着いたのが夜中の1時過ぎ。


なんとかホテルにチェックインしたものの、階段の上り下りさえできないほどの呼吸困難と頭痛。翌日からはチベットの強い太陽の光になぜか目が開けられない始末。


以降、数日間ベットで寝たきりで、身体にハエがたかる毎日。ガイドブックを見ると「高山病は下山しないと治らない。最悪の場合、死ぬこともある」と書いてある。


が、下山するだけの体力がない。。。


そんな時にゲストハウスの従業員が連れて行ってくれたチベットのお医者。直径1センチほどの丸薬をもらい、その場で飲んだ。


で、帰り道。


一人のチベット僧が「顔色が悪そうだな」と話かけてきた。「高山病らしい」というと、「お寺で五体投地をすればいい」という。


半ば無理矢理にお寺に連れて行かれ、五体投地を見よう見まねでやったところ・・・


高山病が一気に回復した。。。


・ ・・旅をしていて不思議な経験ってのは、そんなにあるもんじゃなかったけど、この経験はとにかく不思議。


なんとなくなりゆきで出向いたチベットだったが、チベットが大好きになったのは、この頃から。


今回、いろいろと情報集めている中でチベットの精神的支柱ともいえるポタラ宮がライトアップされている事実を知りました。


自分が過去に訪れた思い出深い場所をふたたび訪れる。


これって楽しみと怖れとが共存していますね。


こちらは、日々変化をしていて生活環境だってどんどんと変わっているのに、どこか訪れる場所にはそんなものを求めてたくないような感覚。


あの時のままであって欲しい、という一部の旅人がもつ一種ゴーマン的な感性。


そんなものは唾棄すべきだと思いつつも、ライトアップされたポタラ宮に悲しさとせつなさとチベット民族の持つしんどさを感じざるを得ません。

March 4, 2014 in 旅をすることについて、旅をかたること訪れた場所のこと |

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