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2014.03.12

小野田寛郎さんの記事に鈴木青年のことを思う

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『朝日新聞』のこの記事を見て、鈴木青年の事を思い出す。


太平洋戦争後もフィリピン・ルバング島に残り、密林で約30年間潜伏を続けた元陸軍少尉の小野田寛郎さん(享年91歳)に投降を呼びかけた立役者。


『大放浪』という本の著者で、雪男を捜しにヒマラヤにいって38歳で遭難した旅人(冒険家?ヒッピー?)。


鈴木青年のことを知ったのはハノイ(ベトナム)で知り合ったおじさん(30歳で海外に出て、20年旅をしている猛者)に聞いたのがきっかけ。1998年頃ようやく古本で手にいれてこの本を読んだ。

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正直、文章も構成もあったものじゃない本。けど、テーマが放つエネルギーが強くて、強烈な読書欲求を与える希有な本だったことを思い出します。


日本政府がルバング島にいる元日本兵の存在を知り、救出(?)活動をはじめたのが戦後25年以上も経過してから。


鈴木青年は、そのニュースを接して「政府ではアテにならない。自分がこの日本兵を日本に連れ戻す」と決意し、フィリピンに飛びます。


いくたのやりとりのうち、この日本兵に接近。


「武装解除の命令がでていない」と口にするこの日本兵のために、日本にいるかつての上官をフィリピンまで連れて行き、武装解除の命令を出させます。


この時の日本兵が小野田さんだったわけです。


「上官の命令でないと武装解除できない」という元兵士、戦後25年以上経過したにもかかわらず、武装解除の命令を出すためにフィリピンに飛んだ上官。


そして、それを取り持った鈴木青年。


なんか、誰も彼もが漢ですね。

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※『朝日新聞』より。傍線部が鈴木青年に関する記述だと思われます。


後日、小野田さんは時のマルコス大統領に謁見、武装解除の証として自分の刀を差し出します。


マルコスはその刀を丁寧に受け取ると、「確かに拝受しました。ただ、この刀はあなたにとって大事なものですから、私からプレゼントさせていただきます」とそのままその刀を小野田さんに差し出した。


自分には汚職のイメージが強いマルコス大統領ですが、これまた漢ですね。


鈴木青年はその後、「雪男を探しにいく」とヒマラヤへ行き、遭難。無茶苦茶な人生なようでもあり、どこか憧れるような人生でもあり・・・。


漢が惚れるような、漢が心を許すような男というのは、鈴木青年のように自由自在で無邪気でとらわれない人なんじゃないかな、と思いました。


いつかルバング島のここも訪ねてみたいものです。

March 12, 2014 in 人間の美意識について旅をすることについて、旅をかたること |

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