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2014.06.02

センスは知識からはじまる

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『センスは知識からはじまる』 水野学 朝日新聞出版


「センスがないなあ」


住宅メーカーで仕事をしていた29歳頃。支店長にしょっちゅうこう言われました。


「立て替えをしたい」というお客さんの要望を聞き、まずは営業担当が図面を書くのですが、いつもダメだし・・・。


当時の自分は「確かにセンスがないよなあ」と思ったわけです。どうみても、自分の描いた図面には家に対する夢や希望がかけていたわけです。


その後、転職をして広告や商品の仕事をする中でたびたび「センス」という言葉に出会いました。


「あの人はセンスがある」、「センスのいい商品」、「センスのある提案」、「センスのあるデザイン」・・・


けど、じゃあ「センスって何よ?」といわれると、なんとなくぼんやりとしていたわけです。


けど、「『センス』ってのは生まれつきではなく、後天的なものじゃないか?」という思いはどこかにあったわけです。


「人間は自分がセンスを発揮できる分野を探しあてて、そこを深堀りしていく。これが、『センス』ってものの正体じゃないか?」と。


その先にある「目利きができる」って世界観。


そこは、「一般」と「特殊」を見極めることのできる世界。「よし」と「悪し」と自分なりの観点で区分けできる世界。その分野の未来予測がごくごく自然とできるような世界。先天的に与えられるのでなく、獲得していくって世界。


だから、「ワタクシはセンスがあります」的なオーラが満載の人をみると、「ああ、この人はいつか時代から復讐されるだろうなぁ・・・」的に思っていたわけです。


さて、この本の著者(慶応大学の准教授)はいいます。


センスは生まれついてのものではない(P1)


センスとは知識の集積である。これが僕の考えです(P74)


「センスのよさ」とは、数値化できない事象の善し悪しを判断し、最適化する能力である(P18)


まさに、我が意を得たりです。


人間はオールマイティーに「センス」を発揮できないでしょうから、「どこに自分がセンスを発揮できるのか?」というどこか戦略的な視点が必要になりますが、決めてしまえばあとは時間をかけて知識を集めていくだけ。


地道で時間のかかる世界ですが、だからこそ「他の人には真似できない」という世界が開けていくのでしょう。


せっかく仕事をしているんですから、こういう分野を一つでも持ちたいものです。

June 2, 2014 in 人間の成長について, 観た映画、読んだ本、行ったイベント |

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