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2020.04.13

探されるマーケティング

とある日本史の本を読みました。

 

本の切り口が面白くて文章も理解しやすい。著者は私立の大学教授のようですが、どこかに遊び心があって、そのテーマが好きで好きでたまらない感が行間から漂ってくる。

 

「ぜひこの方の講座があれば受けてみたい!」・・・すぐさま、ネットで著者について調べてみました。

 

「大学教授だったら公開講座の一つや二つはでてくるだとう・・」と思ったのですが、講座はおろかご本人情報すら全く出てこず。

 

TwitterにもFacebookにもインスタグラムにも著者の足跡がまったく残っておらず、なんと著者の写真一枚すら見つけることができませんでした。

 

情報がなければないほど知りたくなるのが人情というもの。いまでは、俄然とこの人のことについて知りたくなってきます。

 

さて、いきなり話は変わりますが、世界では「知ってもらうマーケティング」が花盛りです。

 

SNSをはじめとするツールは、「無料で」「誰でも」「いますぐに」自分のことを「知ってもらう」ことができる世界を実現させました。

 

そして、わずか数年で「知ってもらうマーケティング」はどんどんとバブル化していきました。自分自身を必要以上に大きく見せる投稿はどう考えても「バブル」ですし、義務感からSNSへの投稿を重ねるのももう見ても「バブル」です。

 

自分で膨らませた「バブル」は、いつか自分で責任をとらないといけない。これが世界の摂理です。

 

「バブル」を維持するのにはエネルギーがかかります。時にはお金もかかりますし、付き合う必要ない人間関係が生まれたりもします。

 

起業家でしたら、そんなところで無駄なエネルギーを消費するよりも、サービスや商品開発へと回せばいいはず。けど、「バブル」の渦中ではそんなこともよくわからなくなってしまいます。まさに、昭和晩年の日本の景色ですね。

 

ここ最近、「SNSバブル」への清算はあらゆるところで見られる景色となってきている気がしています。

  

そんな時代においては「探されるマーケティング」がどんどん見直されてくるんじゃないでしょうかね。

 

とびぬけた専門分野があったり、他には絶対にない商品をつくっていたり、ものすごい個性的な活動をしている人は、関心をもった人が勝手に探しにくる。で、勝手にお客さんになっていく。

 

実は、「SNSバブル」全盛の時代にもそんな人はごまんといたはずです。

 

けど、そんな方は決して目立たない。なぜなら、「目立つ必要」がないからです。やるべきことをたんたんとしていることが、一番強いということをよく知っているからです。商売の原点回帰ですね。

 

「自分のやっている仕事は探される要素があるか?」

「自分のサービスを探しにやってくる人はいるか?」

 

という問いかけはなかなかパワフル。起業家としての「本質的な価値」がダイレクトに問われますからね。逆に言うと、自分の仕事に「本質的な価値」を感じないと、無理なマーケティングに目を向けやすくなってしまうのも一面の真理かと。

 

自分の価値を感じている起業家は、あんがいと静かなたたずまい。それも、世界の真理のような気がしてなりません。

 

April 13, 2020 |

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