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2020.06.10

「説得力」って必要でしょうかね?

 

「説得力ある文章の書き方を教えます」

 

 

そんなタイトルのメルマガが届きました。ほとんど読んでいなかったメルマガですが、たまたまこの言葉にひっかかったのでブログのネタにしてみます。

 

 

まず、「説得力ある文章の書き方」を指南するということは、そういうニーズがあるということなんでしょう。一体、どんな人が受講されるんでしょうね?

 

 

SNSやブログで情報を発信している人

・広告や宣伝の仕事をしていて、商品の魅力をつたえたい人

・いつか本を出版したいと思っている人

・そもそも、文章をまとめるのが苦手な人

 

 

・・・想像するに、こういう感じの方でしょうかね。

 

 

わたしの関心は、「説得力ある文章の書き方」とあえて「説得力」という言葉をつけていることにあります。そもそも、「文章の書き方」ではいけないんでしょうかね?(これだとお客さんはそんなにこない感じがしますけどw)

 

 

そんなにまでして「説得力」って欲しいなら、その根底にはいったい何があるのでしょうね。

 

 

たとえば、ある世界の専門家になろうと志をたてるとします。最初は同じようなことをしている人も多いでしょう。同じ道を歩いている人の多さに、「この道を歩いて大丈夫だろうか?」と思うかもしれません。

 

 

けど、何十年も同じ道を進んでいれば、一緒に歩く人はごく少数になってくるはずです。諦めた人、道を変えた人、残念ながら亡くなった人・・・それがどの道においてもみられる世界の摂理です。

 

 

で、たんたんと続けていれば、いつかは「その道の専門家」になっているはずです。

 

 

そんな人が発信する専門分野についての情報は、「説得力」なんてのはいやでもでてくるでしょう。

 

 

「説得力」なんてのは、長年にわたる研鑽や、困難をクリアーした経験。自分の中での葛藤を乗り越えた自信、やるべきことをやってきたという誇り・・・

 

 

こうしたものから「結果として生まれるもの」なのかと思います。そんな蓄積なしに「説得力」を獲得しようなんてのは、ちょっとおこがましい話なわけです。

 

 

「説得力ある文章」講座では、文章のテクニックや、人の感情をコントロールする技術みたいなものを学ぶのかもしれません。けどそんなのは所詮付け焼刃。

 

 

一時的にこうしたテクニックが使えることはあっても、何年も継続的に使えるようなものではないでしょうにね。過去に「人間の感情を刺激するような文章を書いて、マーケティングに活かす」って手法が流行りましたが、数年もたたずに衰退した様子をみても明らかでしょう。

 

 

こうした付け焼刃でつくられた「説得力」には、どこかに「他人をうまくコントロールしたい」「他人に思い通りに動いてもらいたい」という空気感が漂っています。

 

 

「そんな人を小ばかにした人のサービスや商品を買いたいか?」

 

 

自分のことにあてはめて冷静に考えれば、明らかなんでしょうけどね。わたしは少なくともごめんこうむり。

 

 

「説得力」なんて「青い鳥」を探すよりも、他にやることがあるはずですし。

 

 

 



 

June 10, 2020 in 経営をするということ人間の美意識について仕事のことについて |

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