本の企画案をまとめました
とあるご縁から、本の出版企画をまとめることになりました。
先日、出版社の窓口の方にメールをしました。現在、社内で揉んでいただいているようです。
数年前から「いつかやりたい」と思っていたテーマでした。でも、わたしがそのテーマで文章を書けるとは世界の多くの人が知らないはずで・・・
そんな状態で待っていても、ぜったいに声なんかかからないわけです。
なので編集者(出版社で本づくりにあたる人)と会ったら「このテーマなら書けるし、書きたい」とお伝えするようにはしていました。
でもちょっと小難しい分野の内容なんです。
なので、「うーん、何とも言えないですね」というレスポンスがあることがほとんどだったわけです。マーケット(本を購入してくれる人の数)も小さいでしょうから、編集者としてもちょっとリスキーな企画。
こちらも場面が替われば「カードをつくりたいんです!」という方に企画を売り込まれる側になりますから、編集者や出版社の論理はよくわかるつもり。なので、「いつかご縁のある出版社さんが現れればいいな・・」くらいの感覚でいたわけです。
それが今回、ちょっとだけ展開したわけですね。
今回の話が形になるかどうかはまだわかりません。出版は、さまざまな要因で企画がきまりますし、現時点では不確定要素はたくさんあることでしょう。
ただ、確実に「いつかこのテーマで書く方向へと向かっている感覚」がやってきているのは事実。
「感覚」ですから、理屈を抜きにした世界です。目には見えない世界ですから、もしかすると私の独りよがりな思い込みかもしれない。
けど、長く仕事をやっていると「感覚」がホンモノかニセモノかくらいの区別はつくようになります。
「ニセモノ」の感覚は、どこかつっかかりがあります。あえて言語化すると「すっきり」でなく「ざらついている」感じというんでしょうかね。
この感覚さえあれば、時間軸はそんなに気にならないわけで・・・早く企画がきまって本を出せればそれはそれでいい。けど、何年も先になったとしても、それはそれでいいって世界なわけです。
仕事をする目的っていくつもあるのでしょうが、「いい方向に向かっているホンモノの感覚」を手に入れることも大切な目的だと思うわけです。
「ホンモノの感覚」はおそらく、たんたんな日常の積み重ねの先にしかやってこないはずです。なので逆に言えば、この感覚があるときは、「日常の積み重ねを飽きることなくやっている」ことの何よりの証になるわけです。
企画をまとめながら、こんなことが頭をよぎりました。
September 24, 2021 in 仕事のことについて | Permalink
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